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帆いっぱいに風を受け、船が大海原を進んでいきます。空は晴れ渡り、波も穏やかで、見ているだけで心地よい風を感じられるようです。
作者の北川は静岡県に生まれ、ニューヨークで絵画を学びました。メキシコに渡って美術教育に携わったのち、1936年に日本に帰国します。
1939年、航海練習船の海王丸に乗り、南洋群島を見て回った帰りに、沖縄に立ち寄りました。この作品は、そのときの船での光景を描いたものです。
船の高いところから甲板を見下ろし、画面を大きく左に傾けた大胆な構図が、臨場感を与えています。