003《真鶴付近》我部 政達(1'06")

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黒い山を背景に、画面左側には茶色や黒、灰色で表された舟が、ところ狭しと並んでいます。
一方、右側には、陽に照らされた浜と海があり、浜辺には2艘の小さな舟が置かれています。漁は休みなのでしょうか。
人影のない静かな漁村の風景が、重厚な色彩と勢いのある筆づかいで描かれています。

我部は、1900年那覇に生まれ、東京美術学校で学びました。その後、沖縄師範学校に美術教師として赴任しますが、まもなく東京に拠点を移し、二科会を中心に作品を発表しました。

海辺を描いたこの作品は、暗い内陸部と、開放的な海のコントラストが的確に捉えられており、我部の技術の確かさを感じさせる作品です。


 
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