※2019年度から実施している多良間島の総合調査(人類分野)レポートの続きです。
【フィールドワーク】多良間島の総合調査(人類分野)-その1- もあわせてご覧ください。
③カーバルガー
カーバルガーは、島の北東部の林の中に位置する洞窟で、貴重な水源として利用されてきました。今回、状況確認のための詳しい踏査・記録と試掘調査を行いました。
灌木の林の中に開口するカーバルガーの洞口。
横幅は5mほどでしょうか。
内部は比較的大きなホールになっていました
ウシの骨や陶器片(左)、シャコガイ(右)などが落ちています。
小さなかけらですが、15~16世紀頃の青磁もみつかりました。
洞奥部には、現在でも水たまりが見られました。
試掘調査のようす
砂混じりの土が堆積しているようです。
津波の影響でしょうか・・・?
集落内の角でみかけた魔除けのスイジガイと石敢當(いしがんとう)
④ ンニマガー
ンニマガーは、集落北側の林の中に位置する石灰岩洞窟です。この場所も、かつては貴重な水源として利用されていました。今回、やや詳しく踏査・記録を行うことができました。
ンニマガーの洞口
土砂が流入して埋まっていますが、
横幅は5mほどでしょうか。
這いつくばって入洞します。
落ち葉が大量に流れ込んでいますね。
狭い穴の中を進みます。気をつけて!
骨発見!
おっと!こんなところに骨が落ちていました!
ヒトの大腿骨のようです。骨を見つけてうれしそうなY隊員。
近くには巻貝(ニシキウズ)も落ちていました(矢印)。
注意深く観察しないと気づきませんね。
洞奥部はフィッシャー(割れ目)のような形状になっています。
所々に海砂やサンゴのかけらなどが見られました。

ンニマガー採集の人骨(左)、貝類(右上)、土器・陶器類(右下)。
土器や陶器には、中世~近世のものが見られるようです。
多良間島の夜は、美しい星空が見られます。
写真中央はオリオン座。
夜の海辺を散策してみます。
夜の海辺で出会った生き物たち。
左:眠っている?魚、右上:お散歩中のネジマガキ
右下:斑紋の鮮やかなアンボンクロザメ
主任学芸員 山崎真治