1. 【国際博物館の日2023】博物館の調査研究(1)

【国際博物館の日2023】博物館の調査研究(1)

最終更新日:2023.05.10

総合調査事業

本事業は、県内離島の自然・歴史・文化について博物館各分野の学芸員が総合的に調査を実施し、その成果を記録・報告するとともに、当館の展覧会等をとおして県民に普及することを目的としています。2019年度からは5年計画(予定)で宮古諸島の調査を実施しています。2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大のため、現地調査は実施できませんでした。2021年度以降、予算は大幅に縮小しましたが、現地調査を再開しています。


総合調査の様子(2022 年多良間島)
総合調査の様子(2022 年多良間島)
 

共同研究事業

更新世の隆起サンゴ礁を起源とする石灰岩に広く覆われた沖縄では、約2万年前の港川人をはじめ、旧石器時代の人骨化石が数多く発見されています。本事業では、国立科学博物館や東京大学総合研究博物館、県内研究者と協力し、沖縄島南部のサキタリ洞遺跡や久米島の下地原洞穴遺跡において、旧石器人骨の発見をめざした発掘調査を継続的に実施しています。

サキタリ洞遺跡の発掘調査(2022 年)
サキタリ洞遺跡の発掘調査(2022 年)
 

琉球王国文化遺産集積・再興事業

本事業は、沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)を活用し、戦後70年余を経て、戦災等により失われた手わざ(技術等)を、最新研究による情報をもとに模造復元し、琉球王国文化遺産として発信する事業です(第1期:2015~2021年度、第2期:2022~2029年度(予定))。本事業には模造復元製作業務と発信業務があり、第1期では8分野(絵画、木彫、石彫、漆芸、染織、陶芸、金工、三線)65件の模造復元を実施するとともに、特別展「手わざ-琉球王国の文化」(2019年度)を開催し、その後県内で巡回展を開催しました。

特別展「手わざ- 琉球王国の文化」 テープカットの様子(2020 年)
特別展「手わざ- 琉球王国の文化」
テープカットの様子(2020 年)


 

博物館班

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