最終更新日:2013.09.03
講座(1)「印じゃなぁーい?」
開催3年目となる「夏休み!学芸員講座」に今年も たくさんの子どもたちが参加しました。当講座は、夏季休暇中の児童生徒を対象に、沖縄の自然、歴史、文化に関する自由研究等について、可能な限り博物館の情報を提供し、郷土への興味・関心を高めることを趣旨としています。
講座は、「印じゃなーい?」を皮切りに3日間の日程で6つの講座(全9コマ)が開講されました。講座(1)は、普段気に留めることのない、書や絵、文書に押されている印の役割について考え、好きな文字で印作りが行われました。講座(2)は、動物の歯をじっくり観察することから、食べ物による歯の構造の違いに気づき、肉食動物?雑食動物?と参加者は興味を持ってスケッチに取り組んでいました。講座(3)は、オリジナル民具手帳を作成し、展示室で昔の道具を調べ、現在と昔の生活の違いをノートにまとめました。
講座(4)の糸作りでは、材料となる植物の苧麻観察やカイコから糸がとれる工程等を体験し、ものを作りだす大変さ生物の大切さを実感したようでした。講座(5)の勾玉作りでは、オリジナルの勾玉作成が行われ、研磨に手こずりながらも、権力の象徴として神が宿る石とされた勾玉の歴史やお守りとしての役割を知る機会となりました。講座(6)の砂の中から宝を探せでは、星砂と呼ばれる砂が実は 有孔虫の遺骸で、海砂には他にも生物遺骸が含まれていることを実体顕微鏡で海砂を観察し発見することができました。
それぞれの講座に参加した子どもたちは、最初は緊張の面持ちでしたが、講座が終了する頃には、みんな大満足顔でした。講座開設の趣旨は、達成できたのではないかな!来年の開講もご期待下さい!!
主任学芸員 金城久枝