最終更新日:2008.05.08
「ふれあい体験室」は、エントランスに面した無料ゾーンにあり、誰でも自由に入ることができます。部屋には、展示室とも関連づけられた実物資料やレプリカなどの
27種類の体験キットがあります。これらで遊びながら、「自然のしくみ」や「先人の知恵」を学ぶことを通して、博物館資料に親しみを持ち、沖縄の自然や文化に興味をもってもらうきっかけ作りを目指しています。この部屋は、博物館活動の重要な役割を担っているのです。
ここでは、体験キットの1つ「サインを見逃すな!」を紹介します。
野外でなかなか目にすることのできない動物を調べるために、研究者はしばしば「フィールドサイン(フン,足跡,食べ痕,巣,爪あとなどの痕跡)」を利用します。
遊び方は、フィールドサインの隠されたシートをワゴン上面にセットし、痕跡を探していきます。
例えば、西表の森のシートを調べ、そこで発見した足跡から、どの動物の足跡なのかを調べていくのです。普段なかなか姿を見ることの出来ないイリオモテヤマネコや、ミナミコメツキガニの巣穴などから、動物の存在や暮らしを知ることができます。
その他に、オオコウモリの食べ痕(ペリット)や、ヤンバルクイナの羽のシートなども、ワゴンの引き出しに入っているので、実物資料を観察することもできます。
さあ、あなたも身近な動物のフィールドサインを探してみませんか?意外と近くに見つけることができるかもしれませんよ!
宮平 真由美