【開催形式】
主催:沖縄県立博物館・美術館
共催:環境省那覇自然環境事務所、GODAC (JAMSTEC)、沖縄市教育委員会、うるま市海の文化資料館
後援:自然史学会連合、沖縄生物学会、沖縄生物教育研究会、沖縄県教育委員会、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会、沖縄タイムス、琉球新報、NHK 沖縄放送局、琉球放送、沖縄テレビ放送、琉球朝日放送、沖縄ケーブルネットワーク、ラジオ沖縄、FM 沖縄、FMレキオ、タイフーンfm
協力:沖縄県環境生活部自然保護課、国立科学博物館、環境省生物多様性センター、群馬県立自然史博物館、ミュージアムパーク茨城県自然史博物館、神奈川県立生命の星・地球博物館、滋賀県立琵琶湖博物館、姫路科学館、我孫子市鳥の博物館、沖縄美ら島財団、名護市立名護博物館、本部町立博物館、沖縄科学技術大学院大学(OIST)
【開催趣旨】
生物多様性は地球上に存在するすべての生命そのものであり、人間が創り出した文明、そして今後も創り出す豊かな文明や文化の根源である。また、それは、今日および将来の人類にとって未知のものをふくめた有用資源の宝庫である。本展示会では、日本が地球上の生物多様性ホットスポットの一つであり、そのなかでも琉球列島の生物多様性が高いことを県民に伝える。さらに、生物と人との関わりなども併せて紹介し、自然からの恩恵を再認識する機会を提供し、生物多様性を維持することの大切さを周知することによって、沖縄県にとって大きな資産である在来の自然がより良い形で残されることを目指す。未来永劫、私たちが生物多様性からさまざまな恵みを持続的に享受していくための方向性を示すこと、そして、特に未来ある子供たちに生物多様性の重要性を認識してもらうことが、本展示会の目的である。
【展示内容】
(1) 概要
本展示会は以下の4つの大きな柱より成る。
プロローグ:生命の誕生~40億年生命史
第1章:日本の生物多様性
第2章:生物多様性と人との関わり
第3章:琉球列島の生物多様性
(2) 構成
<プロローグ:生命は深海で誕生した!?>
① 深海のチムニーに群がる生物(ハイケース・映像コンテンツ)
オオコシオリエビ、ユノハナガニ(JAMSTEC・GODAC)
② 40億年生命史! (造作壁・回廊)
アンモナイト、三葉虫(風樹館・佐々木健志氏所蔵)、タルボサウルス頭骨(本館所蔵の化石)
<第1章:日本は世界でも有数の、生物多様性に富んだ国である!>
③ 日本の海(ガラス展示ケース)
海流、海図と生物多様性=環境の多様性
タカアシガニ、イセエビ(神奈川県博、茨城県博所蔵)
サケガシラ(神奈川県博所蔵)
アオザメ、アカシュモクザメ、エイ(茨城県博所蔵)
海藻封入標本(茨城県博所蔵)
④ 20mの日本地図(床造作、のぞきケース×5~7)
ヒグマ(本部博物館所蔵)、ヒグマトランク
(日本クマネットワークより借用)
ツキノワグマ(国立科博所蔵)
ライチョウ(国立科博所蔵)
シカ(国立科博所蔵)、ニホンカモシカ(本館収蔵)
のぞきケース
琵琶湖オオナマズ(琵琶湖博所蔵)
日本海キュウリエソ(神奈川県博所蔵)
ウミホタル拡大模型(収集)
⑤ 分類群ごとの生物多様性(ガラス展示ケース)
哺乳類:ツシマヤマネコ(生物多様性センター所蔵)、タヌキ、ニホンザル、モモンガ、テン、ハクビシ
ン、ノウサギなど(国立科博所蔵) イタチ(収集)
人類の多様性:本館所蔵レプリカ・資料(藤田・山崎真治担当)
鳥類:オオハクチョウ、タンチョウ、エトピリカ、ヤマショウビン、ヤイロチョウ、クマゲラ、アオゲ
ラ、カササギ、カケス、ルリカケス、ニュウナイスズメ、ミソサザイ、キクイタダキ、ナベヅル、
マナヅル(我孫子鳥博、国立科博所蔵)
は虫類:アオダイショウ、マムシ、ヤマカガシ、イシガメ(神奈川県博所蔵)
両生類:トノサマガエル、アズマヒキガエル(神奈川県博所蔵)
昆虫類:各種ドイツ箱10箱(生物多様性センター所蔵、松村雅史氏コレクション)
軟体類:仲嶺コレクション(本館所蔵)、マダコ(茨城県博所蔵)
棘皮類:ウニ・ヒトデ・ナマコの生き方(群馬県博所蔵模型)
⑥ 絶滅(絶滅危惧) 生物の話:マンモス広場
マンモス骨格、(本館収蔵)、トキ、アホウドリ(生物多様性センター所蔵)
⑦ 東日本の生物多様性(造作壁・ハイケース)
ブナの森のパノラマ写真をバックに、植物(含コケ、シダ類) レプリカ・封入標本20点(神奈川県博、
茨城県博所蔵)
⑧ 西日本の生物多様性(造作壁・ハイケース)
スダジイの森のパノラマ写真をバックに、植物レプリカ・封入標本20点(神奈川県博、茨城県博より借用)
⑨ 小笠原諸島(ハイケース・) 小笠原ビジターセンターより模型借用
<第2章:人はいかに生物の恩恵を受けてきたか>
⑩ 生物多様性概論
パネル(DNA の話)
⑪ 衣食住と生物多様性
人はいかに生物多様性の恩恵を受けているか。
⑫ 里山の自然(造作壁・ハイケース)
里山のスター、カエル、トンボ、メダカ(模型購入)
人と里山の関わりパネル、イネなどの里山の植物レプリカ・封入標本(茨城県博収蔵)
⑬ バオミミクリー(生物模倣) の現状(造作壁・のぞきケース) ヤモリの足、フクロウ類の羽、ハコフグな
ど(パネル資料東北大石田秀輝氏より借用)
⑭ 小さな生物の世界(造作迷路・迷路外壁)
内側迷路:段ボールアート大型昆虫(茨城県博より借用)
外側壁:菌類(標本は茨城県博・国立科博所蔵)
⑮ 顕微鏡観察コーナー(テーブル3~4台)
ゾウリムシ、クマムシ(採集・標本)
原生生物の話(パネル)
<第3章:琉球列島は、ホットスポット中のホットスポット!>
⑯ 沖縄の昆虫大集合! (造作壁)
協力:豊見城南・知念・本部・開邦の各高校生物部、
関連プレ事業沖縄の昆虫大集合に参加の小中学生)
⑰ 沖縄の植物の多様性と絶滅危惧植物(造作壁)
⑱ 生物多様性立体地形図(国立科博所蔵)
⑲ 奄美大島の生物(ガラス展示ケース) アマミノクロウサギ
(本館所蔵)、アマミイシカワガエル、ハブ(写真)
⑳ 奇跡の森!やんばる(ガラス展示ケース・映像コンテンツ)
ヤンバルクイナ、ノグチゲラほか鳥類多数(本館所蔵)
ヤンバルテナガコガネ、ケナガネズミ(本館所蔵)
両生・は虫・甲殻類、各種剥製、液浸標本(本館所蔵)
オオウナギ(本剥製委託製作)
映像コンテンツは久高将和氏に依頼
㉑ 沖縄の海は世界一! (ガラス展示ケース)
サンゴ骨格標本(本館所蔵)、
生きたサンゴの水槽(沖電開発株式会社)
硬骨魚類剥製・液浸標本(群馬県立博所蔵)
㉒ 宮古島の不思議
ミヤコムカシネズミ、ミヤコノロジカ(本館所蔵仲里担当)
㉓ 八重山諸島のおかしなやつら(ガラス展示ケース)
イリオモテヤマネコ(本館所蔵) カンムリワシ、キンバトほか鳥類(本館所蔵) サキシマハブ、サキシマ
マダラ、コガタハナサキガエル、(本館新収蔵) ヤシガニ(本館所蔵) 与那国島のヨナグニサンとヨナグ
ニシュウダ(本館所蔵) ウミヘビ類の上陸(本館新収蔵)
㉔ 情報コーナー
那覇自然環境事務所取り組み紹介
㉕ やんばるの森の仲間たちアニメーション上映(デザイナー大城愛香氏)
<その他>
・エントランスから企画展示室に上がる階段に巨大サメの看板(群馬県博所蔵)
・エントランスに実物大ザトウクジラをモチーフにした巨大タペストリー(子どもたちが描く)
・ホワイエ南側ベランダに、沖縄の絶滅危惧植物を生体展示協力:美ら島財団・都市緑化植物園
【関連催事】
・沖縄生物学会50周年記念生物写真展・シンポジウム(5月26日(日))
・沖縄の生き物写真コンテスト(6月1日~14日・表彰式7月6日(土))
・自然保護課との連携・生物多様性まつり(新都心公園7月13~14日(土・日))
・体験学習教室・オオヒキガエルの解剖と骨格標本づくり佐藤寛之氏(7月20日(土)、24日(水))
・GODAC (国際海洋環境情報センター) との連携・海洋プランクトンの調査・分類(7月22日・子ども30名)
・平成25年度自然史学会連合講演会「みる!・きく!・さわる!博物館」(7月28日(日))
・サンゴ岩礁の生き物観察会(8月7日(水)・子ども40名)
・やんばる野生生物保護センターウフギー自然館との連携・比地部落観察会(8月12日・子ども40名)
・文化講座「ネイチャーテクノロジーがつくる、新しい暮らしとものつくりの世界」東北大学石田秀輝氏
(8月17日(土))
・名護博物館との連携・「田んぼであそぼ!」(8月19日・子ども30名)
・うるま市海の文化資料館との連携「イモリとその生態系を訪ねて」(2月9日(日)・子ども40名)
・県内移動展(9月~H26.2月) =美ら島財団亜熱帯植物園、沖縄市立郷土博物館(10/25~11/24)、うるま
市立海の文化資料館(H26.1/25~2/20)
・県外移動展=兵庫県姫路市・姫路科学館「ハイサイ!琉球の生きものたち」(H26年3/14~5/19)