1. 企画展「骨の科学」

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博物館 企画展

企画展「骨の科学」

2011年02月04日(金) ~ 2011年03月21日(月)

企画展「骨の科学」
【開催趣旨】骨と骨格標本は、19世紀以前から博物学や生物学の研究対象として世界各国の博物館や研究機関で収集、利用されてきた。沖縄でも貴重な古人骨や更新世の人類化石、獣類化石が数多く発見され、重要な研究資料として注目されている。最近では、年代測定や安定同位体分析などの理化学分析手法の発展により、古人骨や化石に新たな重要性が見出されている。こうした科学的重要性と同時に、近年、骨や骨格を題材とした子供むけの絵本や書籍も数多く出版され、子供たちへの科学教育における題材としても注目されている。本展覧会では、「骨の研究」を大きなテーマとして、「骨の生物学的な性質」、「昔の骨や化石」、「動物の骨と系統進化」、「骨を研究する方法」という4つの小テーマにしたがって、さまざまな分野における骨を材料とした研究の歴史と最新成果を展示する。骨と骨格の外見的な面白さだけでなく、骨を科学的に研究することによってはじめてわかる事実を、その手続き具体例を同時に展示することで、明らかにしていく。また、実際に動物の姿勢を自分たちがとってみることによって、系統進化のなかでの形態や姿勢の変化を実感するコーナーや、骨と化石をさわって比較するコーナーなど、体験できる展示を盛り込むほか、「骨の科学者」として展示場内で骨の保存処理作業を実演するなど、見る触れる、感じことによって、子供から大人まで、幅広い年齢層の方々の「科学する心」を引き出し、自然科学に対する興味や好奇心を喚起することを目的とする。

【開催形式】
主催:沖縄県立博物館・美術館共催:文化の杜共同企業体
協力: (財)沖縄こども未来ゾーン運営財団 琉球大学大学院医学研究科人体解剖学講座 琉球大学典部野生動物管理学研究室 琉球大学資料館(風樹館)
後援:FMレキオ、NHK沖縄放送局、沖縄テレビ放送、エフエム沖縄、タイフーンfm、ラジオ沖縄、琉球朝日放送、琉球新報社、琉球放送、沖縄タイムス社

【展示内容】
1 骨とはどのようなものか
骨と骨格の違い、骨の構造、骨の慟きなど、骨に関する基本的な知識や生物学的な性質を紹介する。

2 私たちーヒトーの骨
性別による骨の形の違い、骨の成長の仕組み、歯の生え変わりや骨の成長から年齢を読み取る方法など、ヒト骨に関する知識を紹介する。学んだ知識をもとに、化石人類レプリカの年齢や性別を読み取ってみる。

3 動物たちの骨
食べ物と歯の形、オスとメスの骨の違い、動き方と骨のまな動物の骨にみられる特徴をトピックス的に紹介する。動物の骨に触れてみるコーナーや、運動学習教材「テシモ」でヒトの運動の仕組みを実験によって学ぶコーナー、骨スーツを着て骨格を意識しながら動物の姿勢をとって遊ぶなど、体験型展示を充実させる

4 いろいろな骨格標本
透明標本、交連骨格と剥製、エレメントコレクションなど、いろいろな骨格標本の種類を紹介する。

5 昔の骨や化石の調査
発掘調査の方法など、昔の骨や化石を調べる方法を紹介する。展示場のなかで古人骨のクリーニング作業を実施し、観覧者に古人骨調査の現場を見学してもらう。

【関連催事】
1)シンポジウム「科学的な骨のはなし」
講師:山崎剛史(山階鳥類研究所)、江田真毅(鳥取大学医学部)、深瀬均(琉球大学大学院医学研究科) 日時:2011年2月19日(土)14: 00-16: 00
場所:沖縄県立博物館・美術館講堂
2)体験講座「骨を組み立ててみよう!」
日時:2011年2月6日(日)、3月19日(土)14: 00-15: 00および16: 00-17: 00
場所:博物館企画展示室
3)展示解説会
日時:2011年2月12日(土)、3月20日(日)14: 00 15: 00
場所:博物館企画展示室
4)体験講座「かんたんレプリカ作り」
日時:2011年2月13日(日)、27日(日)13: 00-16: 00
場所:沖縄県立博物館・美術館エントランスホール
主催:文化の杜共同企業体

企画展「骨の科学」ちらし裏面

展覧会情報

会期 2011年02月04日(金) ~ 2011年03月21日(月)
場所 企画展示室
開館時間 9:00~18:00(金・土は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日
主催 沖縄県立博物館・美術館
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