【開催趣旨】
　現代日本の染織分野に独自の世界を展開する志村ふくみは、1924年(大正13)に滋賀県近江八幡市に生まれ、母・小野豊の影響で織物を始めました。1957年(昭和32)の第４回日本伝統工芸展に初出品で入選し、その後も受賞を重ねます。そして1990年(平成2)には、紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
　草木からの自然染料で染められた糸によって織り上げられた作品は、多くの人を魅了し、国際的にも高く評価されています。「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、2014年(平成26)に第30回京都賞(思想・芸術部門)を受章し、2015年には文化勲章を受章しました。
　このたびの展覧会では、代表作を中心に、初期の作品から最新作までを一堂に展示することで、60年に及ぶ創作のあゆみを紹介するとともに、志村ふくみの魅力とその芸術の核心に迫ります。

【志村ふくみの展覧会歴】
・「志村ふくみ－源泉をたどる」アサヒビール大山崎山荘
・「TISSER LES COULEURS　色を紡ぐ　しむらの着物」パリ日本文化会館　2014年11月
・「滋賀の工芸　志村ふくみと森口華弘を中心に」滋賀県立近代美術館　2014年10月
・「装いとしつらえの四季　志村ふくみの染織と日本画・工芸名品選」滋賀県立近代美術館
　　2013年4月
・「志村ふくみ・志村洋子作品展　しむらの色KYOTO」細見美術館　2013年3月
・「志村ふくみと滋賀の工芸」滋賀県立近代美術館　2012年4月
・「神話の誕生　志村ふくみ・洋子展」富山県水墨美術館　2013年4月
・「しむらの色　志村ふくみ・洋子　染と織の世界」浜松市立美術館　2010年10月
・「志村ふくみと滋賀の工芸」滋賀県立近代美術館　2010年4月

【関連催事】
■講演会
日　時：4月12日（火）　14：00～15：00
講　師：松原龍一 氏（京都国立近代美術館学芸課長）
会　場：沖縄県立博物館・美術館　講堂
※入場無料、定員200名

■上映会「工芸技術記録映画　紬織ー志村ふくみのわざー」
日　時：5月8日（日）　14：00～15：00
解　説：松原龍一 氏（京都国立近代美術館学芸課長）
会　場：沖縄県立博物館・美術館　講堂
※入場無料、定員200名、事前申込制

■ギャラリートーク
日　時：5月8日（日）　15：00～
講　師：松原龍一 氏（京都国立近代美術館学芸課長）
会　場：企画展示室
※先着６０名 (13:00～総合案内で整理券を配布します)

■子ども向け鑑賞ツアー
志村ふくみの作品から自由に思い描くイメージをおしゃべりしながら鑑賞します。
日　時：5月14日（土）　10：00～11：30
定　員：小学生10名（保護者の見学可能）、事前申込制
参加費：無料（展覧会チケットが必要です）

■キュレータートーク
日　時：5月14日（土）　14：00～15：00
講　師：展覧会担当学芸員
会　場：企画展示室
※本展の当日券が必要です

【会　 場】沖縄県立博物館・美術館　美術館企画展示室１・２
【会　 期】平成28年4月12日（火）～ 平成28年5月29日（日）
【休館日】月曜日（月曜の祝日は開館、翌日休館）
【開館時間】9：00～18：00　金・土は20時まで（入館は30分前まで）
【観覧料】一般1200円(960円)、高大学生800円(640円)、小中学生600円(480円)
※（　　）は前売り及び20名以上の団体料金
※未就学児は無料
※障がい者手帳をお持ちの方、および介助者の方1名様は当日券から半額

【プレイガイド】チケット一般販売　※前売り券の販売は終了しました(当館窓口で当日券販売)
ミュージアムショップゆいむい、ファミリーマート各店（イープラス）、
ローソン各店（Lコード：81961）、リウボウサービスカウンター、コープあぷれ、
ジュンク堂書店那覇店、球陽堂書房那覇メインプレイス店・西原シティ店、
TSUTAYA那覇新都心店・首里店、Booksきょうはんとよみ店・安謝店

※会期中、一部展示替えがあります。（前期：4月12日～5月8日、後期：5月10日～5月29日）

【開催形式】
主　催：沖縄県立博物館・美術館、京都国立近代美術館
共　催：一般財団法人沖縄美ら島財団
協　力：沖縄県立芸術大学
後　援：沖縄県教育委員会、沖縄文化協会、沖縄県美術家連盟、沖縄タイムス社、
　　　　　琉球新報社、NHK沖縄放送局、沖縄テレビ放送、琉球朝日放送、琉球放送、
　　　　　エフエム沖縄、FMコザ、FMたまん、タイフーンfm、ラジオ沖縄、美術館支援happ

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