※新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、開催を中止させていただきます。
講師:糸数政次 氏
漆芸はスローメイドの最右翼です。時間をかけて丁寧に作ったものを大切にして次世代に伝えていく、これは東洋の思想だと思います。作業工程が多く見えない工程に手間暇をかけるという、これは日本人の美の価値観だと思います。文化財の復元では、技術が途絶えても物さえあれば技術の復元に繋がります。復元することによって、当時の技術がどういうものだったかを知ることができ、当時の美意識を研究すれば、琉球独特の美というものを次世代に受け継いでいくことができるわけです。文化財の保存というと、どうしても伝統を守るということに囚われがちですが、伝統というのは創ることでもあるのです。漆の優れた特性についてお話ししたいと思います。
キーワード:樹液、漆を叩く、高温多湿、献上品、酸に強い、新たな可能性