講話:「人びとの生活の中の三線」
講師:上原 直彦 氏(放送人)
シンポジウム:「三線の文化財としての重要性について」(仮)
パネラー:高良 倉吉 氏(琉球大学名誉教授)
大城 学 氏(前琉球大学教授)
谷口 真吾 氏(琉球大学教授)
コーディネーター:園原 謙(博物館班長)
戦前、戦後を通して、ウチナーンチュに愛され続けてきた三線楽やそれを奏でる三線があります。人々の喜怒哀楽のシーンの中に寄り添ってきた三線の勘所は、まさにウチナーンチュの肝心や琴線に触れる勘所でもあります。第1部で放送人上原直彦氏による三線にまつわるウチナーンチュの身近なエピソードを紹介し、そして、第2部では国内で唯一「三線」を「文化財(家宝)」として考える人々の三線観について王国以降近現代の歴史の中での位置づけや、島々に伝わる芸能文化における三線の存在、さらには、三線材としてのクルチ(黒木)の植物学的見地から、各研究の側面から捉える三線の正体についてアプローチします。