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戦時中は、多くの住民が沖縄を離れ、日本本土に疎開をしていました。
その後戦争が終わっても、沖縄は米軍による統治が進められていたこともあり、しばらくは日本本土から沖縄への住民の引き揚げができませんでした。
1946年8月17日、日本本土からのはじめての引揚船が沖縄に到着しました。引揚船が到着したのは中城村の久場崎港でした。
戦後沖縄を代表する画家の一人である安谷屋正義も、同年8月に引揚船に乗って沖縄に帰ってきました。
安谷屋は船の上から、西海岸沿いにつくられた軍用道路の白い線を目にしたときの記憶を、後年語っています。