「沖縄美術の流れ」へようこそ。
ここでは、明治時代から現代までの、沖縄美術の流れを紹介します。
琉球王国が解体し、「沖縄県」となった明治時代。
それまで王府を中心に展開されていた伝統的な美術は衰退し、学校教育を通して持ち込まれた油絵が主流となっていきました。
大正そして昭和初期には、美術家を目指す若者たちが東京の美術学校に進学し、なかには中央画壇で活躍する者も現れました。
しかし、沖縄戦で多くの美術品も失われてしまったため、戦前については、戦火をくぐり抜けた数少ない作品から、当時の作風がうかがえるのみです。
戦後は、新しいアートの潮流に刺激を受けながら、沖縄の風土や文化を反映した独創的な表現が展開されていきました。
さらに90年代になると、これまでにない斬新な発想や、多面的な視点による表現も現れ、沖縄県内にとどまらず、国内外で活躍する美術家たちが出てきました。
それぞれの時代、美術家たちは置かれた状況のなかで、抱いた感情や考え、概念といったものを作品で表現してきたのです。
それでは、時代を追って作品を見ていきましょう。