はてのうたごえ しじん よしますごうぞうてん
涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造展
吉増剛造(1939- )は、1960年代から現在にいたるまで、日本の現代詩をリードしてきました。その活動は文学の領域にとどまらず、写真や映像、造形作品など多岐に渡り、私たちを魅了しています。
常に言葉の限界を押し広げてきた吉増の詩篇は、日本各地、世界各国の土地をめぐり、古今東西、有名無名の人々や書物と深く交感を重ねる中で綴られてきました。本展では、半世紀以上におよぶ活動の中から、『黄金詩篇』(思潮社、1970年)をはじめとする各時代の代表的な詩集を柱とし、詩篇や写真をはじめとする彼の作品群に加え、関連する表現者たちの作品や資料と共に展示します。
現代のみならず、古代の営みにまで幾多の時代を横断しながらさまざまな対象をとらえ、それらをもとに類例のないヴィジョンを生み出し続ける吉増の視線、声、手は、日常を超えた異界への扉を私たちの前に開くでしょう。
出品作家:吉増剛造 赤瀬川原平/芥川龍之介/荒木経惟/石川啄木/浦上玉堂/折口信夫/加納光於/川合小梅/川端康成/北村透谷/島尾敏雄/島尾ミホ/高村光太郎/瀧口修造/東松照明/中上健次/中西夏之/中平卓馬/奈良原一高/西脇順三郎/萩原朔太郎/柳田國男/吉本隆明/松尾芭蕉/南方熊楠/森山大道/与謝蕪村/良寛/若林奮
吉増剛造(よします・ごうぞう)
1939年東京に生まれる。慶應義塾大学文学部在学時に詩作を始める。1970年、『黄金詩篇』(思潮社)で第一回高見順賞を受賞。以降、数多くの文学賞を受賞する。1980年代以降は沖縄、宮古、奄美を頻繁に訪れ作品を制作。国際的に最も評価の高い日本の現代詩人の一人として知られ、文化功労者および日本芸術院会員に選ばれている。
チラシ裏
オススメ!「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造展」インタビュー記事
【関連イベント】
1、オープニング・アーティストトーク 4月27日(金)
トーク:吉増剛造
時間:10:00~
場所:企画ギャラリー
参加費無料(ただし当日有効の観覧券が必要)
当日先着順
2、対談「螺旋から地底へ」 4月29日(日)
出演:吉増剛造×鶴岡真弓(多摩美術大学芸術人類学研究所所長・教授)
時間:14:00~(開場13:30)
場所:講堂
参加費無料
当日先着順
3、ギャラリートーク 5月27日(日)
トーク:篠原誠司(足利市立美術館学芸員)
時間:14:00~(開場13:30)
場所:企画ギャラリー
参加費無料(ただし当日有効の観覧券が必要)
当日先着順
4、ワークショップ 6月10日(日)
“K-oto-ba”コレクティブ・オーケストラ
feat. 吉増剛造・大友良英 (企画協力:有馬恵子)
時間:13:00~(開場12:30) 場所:博物館講座室 無料
対象:小学校3年生~18歳くらい
定員:40名
持ち物:楽器や音の出るもの、筆記用具
事前申し込み制