解体梵鐘 vol.12
「万国津梁の鐘」ぬり絵で銘文リレー
2/1(土)~2/2(日)9:00~16:00
「万国津梁の鐘」にある文字にみんなで色をぬって銘文を完成させよう!
沖縄県立博物館・美術館に来たら必ずご覧いただきたい展示物の一つが「万国津梁の鐘(旧首里城正殿鐘)」。
この鐘は、琉球王国時代の1458年に鋳造された和鐘で、沖縄戦で消失・破壊された文化財も多い中で現在でも残っている国指定の重要文化財です。
万國津梁の鐘には、かつて琉球王国が海洋国家としてアジアの国々と交易する中で、万国の「架け橋」として活躍したことが誇らしげに刻まれています。
万國津梁の鐘プロジェクトは、様々な角度から万國津梁の鐘の魅力を掘り下げ、県民の皆様に発信していくプロジェクトです。
※( )は20名以上の団体料金
※下記の方は無料です。
琉球国は南の海のとても良い土地で
朝鮮半島のすぐれたものを集め
中国とは車輪とその添え木のような深い関係になり
日本とは唇と歯のような深い関係になり
この二つの国の間にあってわき出した楽園です。
船をもって多く国々のかけ橋となり
外国の産物や貴重な宝物が国中に満ちあふれ
土地や人びとにも、遠い日本(和)や中国(夏)のすぐれた教えが伝わっています。
「そこで、わが国王である大世主(※国王の神号)は、
一四一〇年(庚寅)にめでたくお生まれになった尚泰久です。
ここに国王の位を尊い神にいただき民衆を豊かな土地で育みます。
仏教を盛んにし、人びとに恩返しするために
新しく巨大な鐘をつくってわが国の首里城正殿前にこれを掛けました。
法典を古代中国(夏・殷・周)の時代になって定め
文武を代々の王から学び下は、この世に住む民衆を救い
上は、末永く栄える王位を願います。
恐れ多くも、相国寺の住職の渓隠安潜に命じて銘を求めました。
銘は言います。須弥山(宇宙の中心にある山)の南のほとりに、天地は広々と続く
わが国王が現れ、苦しむ民衆をすくう。
悟りを開く仏の道(玉象)も、鳴り響く鐘の音(華鯨)も世界(四海)に満ちあふれ、
仏の声をとどろかせ長い迷いの夢から目覚め、
天が感動するほどの真心をもたらす。
尭帝(中国神話の聖帝)の徳のある教えは末永く行き渡り、
舜帝(中国神話の聖帝)の平和な世がますますここに栄える。」
一四五八年(戊寅)の六月十九日(辛亥)
大工、藤原国善相国寺に住む渓隠がこれを記す。
《首里那覇港屏風》(一部)沖縄県立博物館・美術館蔵
「万國津梁の鐘プロジェクト」では、万國津梁の鐘についてあらゆる角度からとらえる「解体梵鐘」を実施。
万國津梁の鐘を歴史から、音から、形から、素材から…徹底検証!
あなたも一緒に参加しませんか?
「万国津梁の鐘」にある文字にみんなで色をぬって銘文を完成させよう!
ただいま準備中...
ナビゲーターに賀数仁然さんを迎え、567年前の琉球へ時間旅行。大海原の風を受け、大国を相手に万国津梁として栄華を誇っていた、当時の琉球国。明国、日本、そしてアジア情勢は刻々と変化し、時代への対応を迫られます。さらに、琉球を震撼させた大事件まで勃発。苦悩する国王、尚泰久の心中と梵鐘づくりの背景とは?
再建が続く首里城。待ちに待った完成が2025年10月に迫りました。首里城の今と、別の視点で見る首里城の歴史散歩です。“みせる復興”と、“みえない首里城”を歴史探究家、賀数仁然さんとめぐります。賀数仁然さんよりコメント「え?たとえば…ですか?首里城を信仰の世界で見てみると…ゴーンゴーン(万国津梁の鐘の音)あ、続きは当日首里城にて。」お楽しみに!
おきみゅーの博物館常設展示室で圧倒的存在感を誇る「万国津梁の鐘」ー。刻まれた銘文はもちろん、先の大戦でうけた生々しい傷跡までも間近で見ることができる展示です。また、30分に1回聞こえる鐘の音は、2014年の調査で鐘の状態を確認しながら慎重に撞かれた音を収録されたもの!この万国津梁の鐘の展示はどのようにして生まれたのか?当時の調査を担当した園原学芸員のお話です。
※お申込み不要
万國津梁の鐘はどのように造られているのか?このワークショップでは古来の鐘づくりと同じように砂の型に模様を彫り、金属を流し込む本格的な鋳造を体験します。
当時の職人の苦労やこだわりどころを追体験できる特別なプログラムです。
この体験で万国津梁の鐘を見る目が変わります!
※受付期間:1/23(火)~2/9(金)
琉球王国時代、人々はどのようにお茶を楽しんでいたのか? 沖縄伊藤園とのコラボ企画!お茶の「万国津梁な歴史」に注目し、歴史探求家の賀数仁然さんが日本茶文化と琉球文化との交わりや茶葉の交易について語ります。沖縄伊藤園のティーテイスター・土屋なおかさんとのトークセッションもぜひお楽しみに!
※お申し込み不要
ウチナーンチュの「万国津梁の精神」とは―?「梵鐘に刻まれていた」ということはボンヤリとはわかるけど、いざ聞かれるとポンと答えが出てきませんね。かつては首里城正殿前に掛けられていたとされる万国津梁の鐘は、琉球450年の歴史、沖縄県144年の歴史を見つめてきました。昨年大人気だった「首里城さんぽ。」。今年は再建が進む首里城の有料区域を歴史探究家、賀数仁然さんとともに散策します。
2021年度から始まった『万国津梁の鐘プロジェクト』。これまでプロジェクトで実施した万国津梁をあらゆる角度から探究する「解体梵鐘」の活動を小冊子にまとめました。ミュージアムショップゆいむいで販売中です。¥500(税込)
アニメーションで使用した和々さんのイラストを『万国津梁はがき』として販売しています。なんとこのはがき、QRコードを読み込むと万国津梁の鐘の音を楽しむことができます。「万国津梁(世界のかけはし)」の証として、大切な方へ鐘の音を届けませんか?
万国津梁の鐘が見つめてきた琉球・沖縄を子どもにもわかりやすくアニメーションにしました。イラストレーションを手掛けたのは「琉球史イラストレーター」の和々さん。時代考証にもこだわって、紅型風絵巻が完成しました!ぜひご覧ください。
和々さんについてもっと詳しく ▶▶万國津梁の鐘はどのように造られているのか?このワークショップでは古来の鐘づくりと同じように砂の型に模様を彫り、金属を流し込む本格的な鋳造を体験します。
当時の職人の苦労やこだわりどころを追体験できる特別なプログラムです。
この体験で万国津梁の鐘を見る目が変わります!
ウチナーンチュの「万国津梁の精神」とは―?「梵鐘に刻まれていた」ということはボンヤリとはわかるけど、いざ聞かれるとポンと答えが出てきませんね。かつては首里城正殿前に掛けられていたとされる万国津梁の鐘は、琉球450年の歴史、沖縄県143年の歴史を見つめてきました。響き渡っていたであろう鐘の音を想像しながら、再建が進む首里城を歴史探究家、賀数仁然さんとともに散策します。
もっと詳しく ▶▶時報として使われていたと考えられる万國津梁の鐘。でも鐘の音ってほんとうに遠くまで聞こえるの?そんな疑問を実験で徹底検証!目には見えない音のヒミツから音が響く形とは?ミスターカガックと金細工職人の上原さんと一緒に実験しよう!
※7/18(月・祝)から延期になりました。
万国津梁の鐘に記された琉球王国のアジアとの交流を、明確に伝える記録が王国の記録「歴代宝案」。そのぼう大な記録に向き合いながら、アジアの中の琉球の時代像に迫った研究者、東恩納寛惇や小葉田淳、安里延たちについて高良倉吉先生が解説します。また、沖縄戦で失われた「歴代宝案」のテキストを整備し、後世に伝える沖縄県の事業にも触れます。歴史にアプローチする営みは、今を生きる者たちの努力であることを解説します。
※9/10(土)から受付開始!
今年は5年に1度開催される「世界のウチナーンチュ大会」の開催年。
「万国津梁」の心意気を胸に広い世界に飛び立ち、活躍しているウチナーンチュたちが一堂に会します。
5月には「みらいにつなぐ」メッセージで万国津梁の鐘のかたどりましたが、この秋は世界のウチナーンチュ大会にちなんで「せかいにつなぐ」メッセージで鐘を作り上げよう!万国津梁の鐘も県外から戻ってくるよ!みんなでお迎えしよう!
In 2022, there will be the "The 7th Worldwide Uchinanchu Festival" which is held once every five years.This year's festival will bring together Uchinanchu who are active in the wide world with the spirit of "Bankoku Shinryo (to be a bridge between the world)".In May, we made a bell with the message "Connect to the Future." This fall, let's make a bell with the message "Connect to the World" in honor of the Worldwide Uchinanchu Festival!The Bankoku Shinryo Bell will be coming home! Let's all welcome it!
今年のゴールデンウィークはいつも博物館常設展に佇んでいた「万国津梁の鐘」がなんと県外出張…。
というわけで、県民のみんなでおきみゅーエントランスの柱に「万国津梁の鐘」をつくっちゃおう!
黒いふせん紙に「みらいにつなぎたいもの」を書き込んで、鐘の形に作り上げて「みらいへのかけはし」をかけよう!
万国津梁の鐘の正式名称は「旧首里城正殿鐘」。首里城に掛かっていたというけれど、お城に鐘?本当に首里城に鐘がかかっていたのかな?ワークシートを使って万国津梁の鐘が掛けられていた場所を大胆予想!
かつて琉球王国が海洋国家として栄えたころ、時の国王、尚泰久は大きな鐘を作らせた。一体なぜ?なんのために?歴史探求家、賀数仁然氏が語る万國津梁の鐘。
もっと詳しく ▶▶お寺に掛けられ、時間を報せるため等に鳴らされる鐘。おきみゅーには万國津梁の鐘(旧首里城正殿鐘)など15世紀に鋳造されたものを中心に、16件もの鐘が収蔵されています。実物資料を見ながら、鐘の見どころを当館歴史担当の崎原学芸員がたっぷりお話しします。
時報として使われていたと考えられる万國津梁の鐘。でも鐘の音ってほんとうに遠くまで聞こえるの?そんな疑問を実験で徹底検証!目には見えない音のヒミツから音が響く形とは?ミスターカガックと金細工職人の上原さんと一緒に実験しよう!
万國津梁の鐘には一体何が刻まれているのか?刻まれた内容を一言一言確認しながら、銘文をお手本に4回に分けて筆ペンで臨書します。書家・運天南暘先生ご指導いただきます。全4回終る頃には美文字になれる!?
※日程が2月から変更になりました。
万國津梁の鐘が鋳造された1458年。琉球王国は外交で絶好調な時代。しかし国内では騒乱が相次ぎ、内憂を抱えていました。万国津梁の鐘が鋳造された時代を田名真之館長がわかりやすく解説します!
もっと詳しく ▶▶日頃から、沖縄と各地との「架け橋」としてお仕事でご活躍の皆さま、人と人とを「つなぐ」お仕事でご活躍の皆さま。
おきみゅーと一緒に「万國津梁の鐘」をPRしていきませんか?
お茶といえば!みなさんお馴染みの「沖縄伊藤園」さん。
沖縄が日本に復帰して50年の節目となる2022年。沖縄伊藤園さんは、琉球王国時代から続く沖縄のお茶作りの歴史や文化をこの先の未来へもつなげていきたいとの想いから、新ブランド「沖縄緑茶 かふう」を誕生させました。
温暖な気候の沖縄では、全国でどこよりも早く新茶が収穫され、それらをみなさんの元へ届けていることを知っていますか?
沖縄で作られている茶葉は全国の荒茶生産量の0.03%ほどで、県内でもあまり知られていませんが、長年お茶農家の人々の手によって守り受け継がれてきた、とても希少な茶葉なのです。
このたび誕生した「かふう」には、この希少な県産茶葉が100%使用されており、沖縄緑茶ならではの香りとすっきりとした後味を楽しむことができます。
「かふう」のパッケージには、「万国津梁の鐘」が描かれています。
誕生した「かふう」も琉球王国時代から続く沖縄のお茶を、世界へ、未来へ、広く繋げて行くことができるようにとの願いが込められています。