人升田と久部良バリ(共通語)

概要

あの久部良割(くぶらばり)は昔の人頭税のときだと思うんだけど、人頭税はやっぱり家族が多ければ多いほど大変でしょう。そのために産児制限とかいうふうなことで、妊娠した人をみんな久部良に連れていってあの割(ばり)を飛ばしたってね。そういう悪政ではね、妊娠七か月の婦人は久部良割(くぶらばり)を飛び越すことができなかくて、子どもは産んでもこう育たない。八か月からはもう飛ぼうとしてもね、落ちて飛べなかった。落ちた人はもう死ぬんだから、それだけ人間が減るということだね。だからなるべく人を増やさないような意味じゃなかったかなと僕は思ってる。人升田(とぅんぐだ)というのも、そういう意味だったみたいよ。あれはね、いつといって決まらないが、日取りを決めてからに、こう銅鑼を叩くでしょ。その銅鑼を叩いた場合にはね、どんな仕事も終えてからに急いであの田んぼに入るみたいさ。遅れて後で行ったら先に入った人がいるからいっぱいだったらぎっしりになって入らんでしょ。入らん人みんな死刑したみたいよ。だから、それ以上は、与那国の人口増やしたら駄目ということだよ。また、久部良割(くぶらばり)を飛ばしたのはちょうどその時代じゃないかね。今、久部良割(くぶらばり)は下を見てもこう塞がっているけどね、昔はあの久部良フシリのところから、ガソリンスタンドの向こうに湖があって、その久部良の湖にね、久部良割(くぶらばり)は繋がっとったよ。その中間にね、スタンドからちょっとこう右っかわ見たら、洞窟(がま)があるんだけど、今は護岸線で遮られてからもう見えないよ。元はこうみんな一つになって道はなかったもんだから、あの洞窟(が ま)を中間にしてこう潮が行き戻りしてた。僕なんか学校時代に、遠足なんかで行ったときにはね、下にでっかい石なんかがあって、そこはかなり深いですよね。

再生時間:6:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O341911
CD番号 47O34C140
決定題名 人升田と久部良バリ(共通語)
話者がつけた題名
話者名 前粟蔵寅三
話者名かな まえあわくらとらぞう
生年月日 19141201
性別
出身地 不明
記録日 19970313
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町久部良 T13 A30
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情 仕事合間の仲間同士のおしゃべりから
文字化資料
キーワード 久部良割,人頭税,産児制限,妊娠,人升田,とぅんぐだ,銅鑼,人口
梗概(こうがい) あの久部良割(くぶらばり)は昔の人頭税のときだと思うんだけど、人頭税はやっぱり家族が多ければ多いほど大変でしょう。そのために産児制限とかいうふうなことで、妊娠した人をみんな久部良に連れていってあの割(ばり)を飛ばしたってね。そういう悪政ではね、妊娠七か月の婦人は久部良割(くぶらばり)を飛び越すことができなかくて、子どもは産んでもこう育たない。八か月からはもう飛ぼうとしてもね、落ちて飛べなかった。落ちた人はもう死ぬんだから、それだけ人間が減るということだね。だからなるべく人を増やさないような意味じゃなかったかなと僕は思ってる。人升田(とぅんぐだ)というのも、そういう意味だったみたいよ。あれはね、いつといって決まらないが、日取りを決めてからに、こう銅鑼を叩くでしょ。その銅鑼を叩いた場合にはね、どんな仕事も終えてからに急いであの田んぼに入るみたいさ。遅れて後で行ったら先に入った人がいるからいっぱいだったらぎっしりになって入らんでしょ。入らん人みんな死刑したみたいよ。だから、それ以上は、与那国の人口増やしたら駄目ということだよ。また、久部良割(くぶらばり)を飛ばしたのはちょうどその時代じゃないかね。今、久部良割(くぶらばり)は下を見てもこう塞がっているけどね、昔はあの久部良フシリのところから、ガソリンスタンドの向こうに湖があって、その久部良の湖にね、久部良割(くぶらばり)は繋がっとったよ。その中間にね、スタンドからちょっとこう右っかわ見たら、洞窟(がま)があるんだけど、今は護岸線で遮られてからもう見えないよ。元はこうみんな一つになって道はなかったもんだから、あの洞窟(が ま)を中間にしてこう潮が行き戻りしてた。僕なんか学校時代に、遠足なんかで行ったときにはね、下にでっかい石なんかがあって、そこはかなり深いですよね。
全体の記録時間数 6:14
物語の時間数 6:00
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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