与那国祭と牛喰いの禁(方言混じり)

概要

ある爺さん婆さんから聞いた話だけど、昔(んかち)、久部良のある家で、島仲の祭りの一、二年前から牛をもうみんなで太らして肉付けして、「明日は祭りだから、この牛を殺そう。」と言っていたら、その牛が急な病死で死んでしまったので、「どうせ殺すことにしていたから、この牛を殺して盛大にお祝いをしよう。」と言ってるときに、真っ白な髭生やした神様が湧いたように出て来て、「死んだものでは祭事はできないから、もう今年の祭からはね、精進料理で祭はすることだ。これからは、四つ足のものは絶対使わないように。」って言われて、消えていったんだって。
 だからね、その年からは、神様の言うとおりお祭は、簡単に野菜もってきてお味噌あえとか、それからお吸い物なんかの精進料理を作ったりして、それから白いもち米の粉で、神酒(みてぃ)を作ってやっていたらしいんだよ。今でも、「この二五日の間は絶対に、四つ足のものを祭りには使わないで、事故を起こして死んだり、病気で死んだりしても、穴掘って埋めなさい。」って言って、祭りの二五日間は島中その四つ足の牛とか豚とか山羊が病気で死んでも埋めてしまって、絶対これに手をつけなかった。また、家畜が足がゆがんだり、病気になっても絶対に潰すことはならんと言っている。今は、世の中がだんだん開けて、いろんな食べ物が豊富にあるでしょ。するともう今度は西部落でも祭があるから、西の部落総代がやるべきものと、東がやるべきもの、島仲とそれぞれ部落のやるべきものがあるからね、もう絶対もう四つ足は使わないけれども、もうみんな争って蒲鉾とか天ぷらとか作ってもう盛大にやっているわけ。

再生時間:3:14

民話詳細DATA

レコード番号 47O341654
CD番号 47O34C126
決定題名 与那国祭と牛喰いの禁(方言混じり)
話者がつけた題名
話者名 野底キク
話者名かな のそこきく
生年月日 19161104
性別
出身地 沖縄県八重山郡与那国町祖納
記録日 19960917
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那国町祖納 T02 B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 80
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 久部良,島仲,祭り,牛,病死,神様,精進料理,四つ足,もち米の粉,神酒,みてぃ,二五日間
梗概(こうがい) ある爺さん婆さんから聞いた話だけど、昔(んかち)、久部良のある家で、島仲の祭りの一、二年前から牛をもうみんなで太らして肉付けして、「明日は祭りだから、この牛を殺そう。」と言っていたら、その牛が急な病死で死んでしまったので、「どうせ殺すことにしていたから、この牛を殺して盛大にお祝いをしよう。」と言ってるときに、真っ白な髭生やした神様が湧いたように出て来て、「死んだものでは祭事はできないから、もう今年の祭からはね、精進料理で祭はすることだ。これからは、四つ足のものは絶対使わないように。」って言われて、消えていったんだって。  だからね、その年からは、神様の言うとおりお祭は、簡単に野菜もってきてお味噌あえとか、それからお吸い物なんかの精進料理を作ったりして、それから白いもち米の粉で、神酒(みてぃ)を作ってやっていたらしいんだよ。今でも、「この二五日の間は絶対に、四つ足のものを祭りには使わないで、事故を起こして死んだり、病気で死んだりしても、穴掘って埋めなさい。」って言って、祭りの二五日間は島中その四つ足の牛とか豚とか山羊が病気で死んでも埋めてしまって、絶対これに手をつけなかった。また、家畜が足がゆがんだり、病気になっても絶対に潰すことはならんと言っている。今は、世の中がだんだん開けて、いろんな食べ物が豊富にあるでしょ。するともう今度は西部落でも祭があるから、西の部落総代がやるべきものと、東がやるべきもの、島仲とそれぞれ部落のやるべきものがあるからね、もう絶対もう四つ足は使わないけれども、もうみんな争って蒲鉾とか天ぷらとか作ってもう盛大にやっているわけ。
全体の記録時間数 4:02
物語の時間数 3:14
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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