漏り加那志(方言)

もりがなし(ほうげん)

概要

昔、おじいさんとおばあさんの二人が古い雨漏りのする家に暮らしていた。ある夜、人さらいの狼が軒下に入ってきていた。おじいさんが、「雨漏りというのは大変恐ろしいものだ。狼よりももっと恐ろしい。狼より怖いのは雨漏りだ」とおばあさんに言うのを狼は軒下で聞いていて、この世の中に自分より力の強いものがあるのか、と怖がってそこから逃げ出した。狼はおじいさん、おばあさんをさらうことも出来ないで、馬小屋に逃げ込んだ。するとそこに、狼より先回りした人間の馬泥棒がいて、狼を子馬だと思って、その上にまたがった。狼は、おじいさんが話していた恐ろしい古屋の漏りだと驚いて、泥棒を載せたまま一晩中駆け回る。ところが雨漏りはどうしても落ちない。朝になって、この狼がいつも水浴びする水溜りの所に来て、側の洞穴の中にこの古屋の漏りを落とさねばならないと、岩にぶっつけ擦りつけたりして、ついに穴の中に落とす。狼はこの恐ろしい古屋の漏りがどんなものか、姿でも確かめようとしているところへ、とてもしっぽの長い猿が来たのでその猿に相談して、猿の長い尾を穴に垂らしてみる。泥棒は助け網だなと思い、その猿のしっぽに掴まる。猿は引っ張られるので狼に助けを求めて引っ張ってもらうが、ついに長い尾を根っこから切られてしまった。それ以来、猿のしっぽは短くなった。

再生時間:5:09

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民話詳細DATA

レコード番号 47O234467
CD番号 47O23C233
決定題名 漏り加那志(方言)
話者がつけた題名
話者名 饒平名泰仁
話者名かな よへなたいじん
生年月日 19000305
性別
出身地 多良間村字仲筋 
記録日 19780806
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 多良間T19B07 T20A01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 多良間村の民話P12
キーワード おじいさん,おばあさん,古い雨漏りのする家,人さらいの狼,軒下,狼より怖いのは雨漏り,馬小屋,人間の馬泥棒,狼を子馬,恐ろしい古屋の漏り,も水浴び,水溜り,洞穴の中,しっぽの長い猿,助け綱
梗概(こうがい) 昔、おじいさんとおばあさんの二人が古い雨漏りのする家に暮らしていた。ある夜、人さらいの狼が軒下に入ってきていた。おじいさんが、「雨漏りというのは大変恐ろしいものだ。狼よりももっと恐ろしい。狼より怖いのは雨漏りだ」とおばあさんに言うのを狼は軒下で聞いていて、この世の中に自分より力の強いものがあるのか、と怖がってそこから逃げ出した。狼はおじいさん、おばあさんをさらうことも出来ないで、馬小屋に逃げ込んだ。するとそこに、狼より先回りした人間の馬泥棒がいて、狼を子馬だと思って、その上にまたがった。狼は、おじいさんが話していた恐ろしい古屋の漏りだと驚いて、泥棒を載せたまま一晩中駆け回る。ところが雨漏りはどうしても落ちない。朝になって、この狼がいつも水浴びする水溜りの所に来て、側の洞穴の中にこの古屋の漏りを落とさねばならないと、岩にぶっつけ擦りつけたりして、ついに穴の中に落とす。狼はこの恐ろしい古屋の漏りがどんなものか、姿でも確かめようとしているところへ、とてもしっぽの長い猿が来たのでその猿に相談して、猿の長い尾を穴に垂らしてみる。泥棒は助け網だなと思い、その猿のしっぽに掴まる。猿は引っ張られるので狼に助けを求めて引っ張ってもらうが、ついに長い尾を根っこから切られてしまった。それ以来、猿のしっぽは短くなった。
全体の記録時間数 5:09
物語の時間数 5:09
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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