
アズは女按司だった。その人が、のこぎりと斧を持って北の山へ行き、縦10ピロ、横8ヒロの宅地を開いて萱ぶき屋を造った。家はガズラ(基礎石)を入れ、ピサシ(柱石)の上にツブルガニ(六尺定規)で適当な長さに柱を切って立て、キタ(桁)は万丈金で測って造った。その上にバスカプニの葉を萱の代わりににして屋根をふき、マブツナーという縄で締め、一番上にはクガニというもので上から押さえ、ナムジャで家は完成した。その宅地の周囲の角々に願いごとをした。子の方へ行って「命を長くして下さい」と願い、その後、寅の方へ回り、「子供がないから」とお願いすると、男女の子供を授かった。次は午のところへ歩いて行き、「瓢箪のようにいつまでも長生きさせて下さい」と願い、最後に申のところへ回り、「米や粟ができ、家族が生活できるように」と願った。男の方には北の海の砂が米になって、税金を納めることが出来るようになるまで長生きし、また女の子には海の波が反物になるまで長生きして、この宅地を守るというふうにやった。このようにしてアズという人は、自分の造った家で長生きすることが出来た。
| レコード番号 | 47O234259 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C222 |
| 決定題名 | アダンヤーの按司(共通語) |
| 話者がつけた題名 | アダンヤーの按司 |
| 話者名 | 塩川朝輝 |
| 話者名かな | しおかわちょうき |
| 生年月日 | 19080215 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 多良間村字塩川 |
| 記録日 | 19780808 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 多良間T09A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | ンナーラー |
| 伝承事情 | 祖母から |
| 文字化資料 | 多良間村の民話p197 |
| キーワード | アズ,女按司,のこぎりと斧,北の山,萱ぶき屋,ガズラ,ピサシ,ツブルガニ,キタ,クガニ,ナムジャ,寅の方,男女の子供を授かった,午,瓢箪,長生き,申,米や粟,北の海,砂が米,税金,海の波が反物 |
| 梗概(こうがい) | アズは女按司だった。その人が、のこぎりと斧を持って北の山へ行き、縦10ピロ、横8ヒロの宅地を開いて萱ぶき屋を造った。家はガズラ(基礎石)を入れ、ピサシ(柱石)の上にツブルガニ(六尺定規)で適当な長さに柱を切って立て、キタ(桁)は万丈金で測って造った。その上にバスカプニの葉を萱の代わりににして屋根をふき、マブツナーという縄で締め、一番上にはクガニというもので上から押さえ、ナムジャで家は完成した。その宅地の周囲の角々に願いごとをした。子の方へ行って「命を長くして下さい」と願い、その後、寅の方へ回り、「子供がないから」とお願いすると、男女の子供を授かった。次は午のところへ歩いて行き、「瓢箪のようにいつまでも長生きさせて下さい」と願い、最後に申のところへ回り、「米や粟ができ、家族が生活できるように」と願った。男の方には北の海の砂が米になって、税金を納めることが出来るようになるまで長生きし、また女の子には海の波が反物になるまで長生きして、この宅地を守るというふうにやった。このようにしてアズという人は、自分の造った家で長生きすることが出来た。 |
| 全体の記録時間数 | 5:49 |
| 物語の時間数 | 5:49 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |