
これは本当にあった話で、聞いただけですよ。宮城島の発祥の地というところに、宮城御殿(うどぅん)というのがあるんです。ここは昔、民家であったんですが、今から百二十年ぐらい前のことですよ。仲泊ハーメーというお婆さんが、「こっちは神の屋敷にして神屋(かみやー)を造るから、出ていきなさい。」と言うて、立ち退きさせたんです。そのお婆さんが鉢巻きをして、「そっちから出ていきなさい」と追っ払らったんですよ。その家の人は、やむをえなく出ていってしまったそうです。その後は、神屋造るために、村の人たちがあっちこっちから木を切っても、お婆さんは、「切ってはいけない、切ってはいけない。旧の一月十六日、必ず大きな木がやってくるから木を切ってはいけない。」と。そいで、本当に沖からその木がやってきたんです。大きな木が。それがトゥバイバマ(泊浜)という浜に着いて、それからこの浜に部落中の人が出て、その木を引っぱって、「ヨイショ、ヨイショ。」と上げても、なかなか上がらんですよ。そしたら、仲泊ハーメーが鉢巻きをして、その大きな木に乗って、「ユイシー、ユイシー。」と言ったら、みんな、ぐんぐんぐんぐん上げたというんです。その一本で神屋 だったというんです。今から百年、百二十年前のことです。今、その木から取った板が残っておるんですよ。
| レコード番号 | 47O411773 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C067 |
| 決定題名 | 仲泊ハーメー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 名城文雄 |
| 話者名かな | なしろふみお |
| 生年月日 | 19130507 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村宮城 |
| 記録日 | 19870730 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T09B08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P238 |
| キーワード | 宮城島の発祥の地,宮城御殿,仲泊ハーメー,神の屋敷,鉢巻き,大きな木,トゥバイバマ |
| 梗概(こうがい) | これは本当にあった話で、聞いただけですよ。宮城島の発祥の地というところに、宮城御殿(うどぅん)というのがあるんです。ここは昔、民家であったんですが、今から百二十年ぐらい前のことですよ。仲泊ハーメーというお婆さんが、「こっちは神の屋敷にして神屋(かみやー)を造るから、出ていきなさい。」と言うて、立ち退きさせたんです。そのお婆さんが鉢巻きをして、「そっちから出ていきなさい」と追っ払らったんですよ。その家の人は、やむをえなく出ていってしまったそうです。その後は、神屋造るために、村の人たちがあっちこっちから木を切っても、お婆さんは、「切ってはいけない、切ってはいけない。旧の一月十六日、必ず大きな木がやってくるから木を切ってはいけない。」と。そいで、本当に沖からその木がやってきたんです。大きな木が。それがトゥバイバマ(泊浜)という浜に着いて、それからこの浜に部落中の人が出て、その木を引っぱって、「ヨイショ、ヨイショ。」と上げても、なかなか上がらんですよ。そしたら、仲泊ハーメーが鉢巻きをして、その大きな木に乗って、「ユイシー、ユイシー。」と言ったら、みんな、ぐんぐんぐんぐん上げたというんです。その一本で神屋 だったというんです。今から百年、百二十年前のことです。今、その木から取った板が残っておるんですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:19 |
| 物語の時間数 | 3:17 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |