川端イッパー(共通語)

概要

川端(かーばた)イッパーという大武士(うふぶし)がおったそうだ。それで、あの人を見たら泣く子も止まると言ってね。「泣ちゅたんみーぐゎー、イッパーみーぐゎー(泣いてる子は川端イッパーのところへ連れて行くよ)。」と、今もいっておるが。あの人は、こうやって「へーイ。」と飛んで、すぐもう平安座まで渡ったって。それほどの飛(とぅ)び武士だったらしい。池味の向かいに伊計島があります。そこと宮城島が戦争したそうだ。あの頃は鉄砲も武器も何もない時分だから、川端イッパーが頭を働かせてね。そこの池味に、こう入り組んだ湾があります。湾の入口ふさいだら湾に回ってくるだけの潮が伊計に帰っていくということで、そこを石垣にしたそうだ。したら、満潮時になると、その潮が伊計に回って伊計は水びたしになったそうだ。それで伊計は降参したというんです。後はね、伊計も負けてはおれない。こんどは伊計のグシクから薪を取ってきて燃やして灰を作って、北風を利用して、灰をもう一回宮城島に向かって飛ばしたそうだ。そうしたら、目があけられないもんだから、今度は宮城島が詫びて降参したというんだ。そこにカチがあるよね。「これどうしてカチがあるか」と聞いたら、「昔戦争して川端イッパーが石垣積んで伊計を水攻めにしたんだよ」ということを言っておったよ。おとぎ話か何か、そこに石垣が積まれて跡があるんです。

再生時間:5:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O411572
CD番号 47O37C060
決定題名 川端イッパー(共通語)
話者がつけた題名
話者名 真栄喜盛光
話者名かな まえきもりみつ
生年月日 19260415
性別
出身地 与那城村池味
記録日 19870705
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那城村T02A07
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 川端イッパー,大武士,平安座,伊計島,宮城島,戦争,湾の入口
梗概(こうがい) 川端(かーばた)イッパーという大武士(うふぶし)がおったそうだ。それで、あの人を見たら泣く子も止まると言ってね。「泣ちゅたんみーぐゎー、イッパーみーぐゎー(泣いてる子は川端イッパーのところへ連れて行くよ)。」と、今もいっておるが。あの人は、こうやって「へーイ。」と飛んで、すぐもう平安座まで渡ったって。それほどの飛(とぅ)び武士だったらしい。池味の向かいに伊計島があります。そこと宮城島が戦争したそうだ。あの頃は鉄砲も武器も何もない時分だから、川端イッパーが頭を働かせてね。そこの池味に、こう入り組んだ湾があります。湾の入口ふさいだら湾に回ってくるだけの潮が伊計に帰っていくということで、そこを石垣にしたそうだ。したら、満潮時になると、その潮が伊計に回って伊計は水びたしになったそうだ。それで伊計は降参したというんです。後はね、伊計も負けてはおれない。こんどは伊計のグシクから薪を取ってきて燃やして灰を作って、北風を利用して、灰をもう一回宮城島に向かって飛ばしたそうだ。そうしたら、目があけられないもんだから、今度は宮城島が詫びて降参したというんだ。そこにカチがあるよね。「これどうしてカチがあるか」と聞いたら、「昔戦争して川端イッパーが石垣積んで伊計を水攻めにしたんだよ」ということを言っておったよ。おとぎ話か何か、そこに石垣が積まれて跡があるんです。
全体の記録時間数 5:23
物語の時間数 5:13
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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