佐敷のハンドバック(共通語)

概要

大東亜戦争以後の話である。ある青年と美人の女が婚約も済ませたが、結婚式間際になって男は召集を受けた。南方に出征した男は戦死して帰らぬ人となった。女も従軍看護婦として軍に仕え、中部から島尻に攻められて逃げて行く途中、今のバックナービルの前で戦死し、土を被って終戦まで放置されていた。夜になると、そこを通る人には目尻の綺麗な女の姿が見えるというが、誰もそれが幽霊だということには気づかなかった。ところがバックナーの仕事をしているある青年が、飲み会を終えて帰る途中、家に帰るつもりが家とはガ焼く方向のバックナービルの前に歩かされていた。そこにハンドバックが落ちていた。不思議なことだと思いつつ、青年はハンドバックを拾うと帰宅し、家の仏壇に置いて床についた。酒を飲んだ後なので、水欲しさに夜中目を覚ました。すると綺麗な女の人が正座して青年の枕もとに座っていた。青年は驚きのあまりまともに女の顔を見ることができなかった。女の人はこれまでの経緯を話した後、石川のどこそこに叔母にあたる人がいるので、私の居場所を伝えて骨を拾わせてくれと青年に頼むと姿を消した。青年は布団を被って震えていた。翌朝、友達が仕事に行くため呼びに来たが断った。友達はしつこく誘ったが、今日はどうしても行かないという。友達は不思議に思って理由を尋ねた。青年は昨晩の出来事を一部始終友達に話した。青年はその友人と女に言われた所を訪ねた。叔母さんはハンドバックは確かにあの子の物だという。早速、叔母さんを連れてそのハンドバックのあった所に行き、そこを掘ると骨があった。骨を拾って祀ると、その女の人は一度だけ御苦労さまでしたという意味で現れたそうだが、ハンドバックを拾った青年はナカチという青年で今は大阪にいるという。

再生時間:6:46

民話詳細DATA

レコード番号 47O411540
CD番号 47O37C057
決定題名 佐敷のハンドバック(共通語)
話者がつけた題名
話者名 平安座蒲安
話者名かな へんざかまやす
生年月日 19100702
性別
出身地 与那城村屋慶名
記録日 19870301
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 与那城村T29A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 80
発句(ほっく)
伝承事情 本伝承「沖縄のゆうれい話」
文字化資料
キーワード 美人,婚約,男は召集,戦死,従軍看護婦,バックナービルの前で戦死,幽霊,ハンドバック
梗概(こうがい) 大東亜戦争以後の話である。ある青年と美人の女が婚約も済ませたが、結婚式間際になって男は召集を受けた。南方に出征した男は戦死して帰らぬ人となった。女も従軍看護婦として軍に仕え、中部から島尻に攻められて逃げて行く途中、今のバックナービルの前で戦死し、土を被って終戦まで放置されていた。夜になると、そこを通る人には目尻の綺麗な女の姿が見えるというが、誰もそれが幽霊だということには気づかなかった。ところがバックナーの仕事をしているある青年が、飲み会を終えて帰る途中、家に帰るつもりが家とはガ焼く方向のバックナービルの前に歩かされていた。そこにハンドバックが落ちていた。不思議なことだと思いつつ、青年はハンドバックを拾うと帰宅し、家の仏壇に置いて床についた。酒を飲んだ後なので、水欲しさに夜中目を覚ました。すると綺麗な女の人が正座して青年の枕もとに座っていた。青年は驚きのあまりまともに女の顔を見ることができなかった。女の人はこれまでの経緯を話した後、石川のどこそこに叔母にあたる人がいるので、私の居場所を伝えて骨を拾わせてくれと青年に頼むと姿を消した。青年は布団を被って震えていた。翌朝、友達が仕事に行くため呼びに来たが断った。友達はしつこく誘ったが、今日はどうしても行かないという。友達は不思議に思って理由を尋ねた。青年は昨晩の出来事を一部始終友達に話した。青年はその友人と女に言われた所を訪ねた。叔母さんはハンドバックは確かにあの子の物だという。早速、叔母さんを連れてそのハンドバックのあった所に行き、そこを掘ると骨があった。骨を拾って祀ると、その女の人は一度だけ御苦労さまでしたという意味で現れたそうだが、ハンドバックを拾った青年はナカチという青年で今は大阪にいるという。
全体の記録時間数 7:36
物語の時間数 6:46
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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