
これはね、女と男の三角関係の話なんだよ。男は島尻、女は国頭で、国頭の女は人妻だ。したら、この島尻の男はもう、チンプー(陰部)が大きくてね、それを受け入れる女が沖縄中にいないわけ。そしてもう沖縄中巡って、女の人を口説いても妻を探すことができないわけ。もうやけくそなって、あっちこっち回っているうちに、国頭のある家に入ったんだな。この家には人妻がいて、男が「こういうことで私(うち)は悩んでいる。」と話したら、「私ならできますね。」と言ったと。「そうか。」と言って、それからどうしたかというとな。女は、ゆうな木の実の先の方を突ついた汁を自分の下の方に塗って受け入れたというわけ。そうしたら、ヌルヌルして滑るでしょう。この男は喜んでね。昔は首里那覇への行き来は、普天間の神宮前に休憩所があったわけよ。そこでお茶も買って飲んだりして、休んで行き来しよったわけ。したらまた、この国頭の女の夫はまた那覇へ用事に行った帰りに、ここで休んだわけ。またこのチンプーの大きい男も帰りはここに来て休んだって。偶然会ったんだね。その女の夫と、この大(うふ)ダニと。ところが、この女は、知恵がなかったんだなあ。昔のヤーシガーと言って、椰子(やし)の実で作った酒入れる器があったでしょう。夫のヤーシガーをその大ダニにくれたわけ。夫はね、このヤーシガーを見て、「これはおかしいね、僕のもんだが。」と思っているけど、まあ、黙っているわけさ。「僕のもんだよ。」と言ったら、恥ずかしくなるでしょう。自分の妻がこういうことをしたということが分かる。だから、黙って別れて、家に帰った夫は、すぐに妻を呼んで、「徳利(とっくり)に酒を買ってきなさい。」と買わせたわけ。そして言ったって。「この杓で徳利から酒を汲んで急須(きゅうす)に分けなさい。」と。「冗談じゃない、こんな小さい穴からこんな大きなものをどうして入れます。」「おまえだったらできるでしょう。」と夫に言われたわけ。だから、それからこの女は感じてしまって逃げたんだね。それからあとは分からない。どうせその島尻の男を捜して一緒になったかも知れんがな。
| レコード番号 | 47O411491 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C053 |
| 決定題名 | 島尻大ダ二(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 我如古信吉 |
| 話者名かな | がねこしんきち |
| 生年月日 | 19000610 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村与那城 |
| 記録日 | 19870301 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T25A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P194 |
| キーワード | 三角関係,男は島尻,女は国頭,人妻,普天間の神宮,休憩所,大ダニ |
| 梗概(こうがい) | これはね、女と男の三角関係の話なんだよ。男は島尻、女は国頭で、国頭の女は人妻だ。したら、この島尻の男はもう、チンプー(陰部)が大きくてね、それを受け入れる女が沖縄中にいないわけ。そしてもう沖縄中巡って、女の人を口説いても妻を探すことができないわけ。もうやけくそなって、あっちこっち回っているうちに、国頭のある家に入ったんだな。この家には人妻がいて、男が「こういうことで私(うち)は悩んでいる。」と話したら、「私ならできますね。」と言ったと。「そうか。」と言って、それからどうしたかというとな。女は、ゆうな木の実の先の方を突ついた汁を自分の下の方に塗って受け入れたというわけ。そうしたら、ヌルヌルして滑るでしょう。この男は喜んでね。昔は首里那覇への行き来は、普天間の神宮前に休憩所があったわけよ。そこでお茶も買って飲んだりして、休んで行き来しよったわけ。したらまた、この国頭の女の夫はまた那覇へ用事に行った帰りに、ここで休んだわけ。またこのチンプーの大きい男も帰りはここに来て休んだって。偶然会ったんだね。その女の夫と、この大(うふ)ダニと。ところが、この女は、知恵がなかったんだなあ。昔のヤーシガーと言って、椰子(やし)の実で作った酒入れる器があったでしょう。夫のヤーシガーをその大ダニにくれたわけ。夫はね、このヤーシガーを見て、「これはおかしいね、僕のもんだが。」と思っているけど、まあ、黙っているわけさ。「僕のもんだよ。」と言ったら、恥ずかしくなるでしょう。自分の妻がこういうことをしたということが分かる。だから、黙って別れて、家に帰った夫は、すぐに妻を呼んで、「徳利(とっくり)に酒を買ってきなさい。」と買わせたわけ。そして言ったって。「この杓で徳利から酒を汲んで急須(きゅうす)に分けなさい。」と。「冗談じゃない、こんな小さい穴からこんな大きなものをどうして入れます。」「おまえだったらできるでしょう。」と夫に言われたわけ。だから、それからこの女は感じてしまって逃げたんだね。それからあとは分からない。どうせその島尻の男を捜して一緒になったかも知れんがな。 |
| 全体の記録時間数 | 4:22 |
| 物語の時間数 | 4:05 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |