
シマクサラーというのが屋慶名部落にあり、これは八月の行事なんです。私(うち)らが小さいときには、左巻(ひじゃいまき)になった縄に豚のソーキを下げて、部落のすべての十字路に下げよったんです。これは一年のかぜの追い払いと言って、この屋慶名部落にかぜも入らないで、病気も入らないようにということでやりました。が、今はただ神人(かみんちゅ)だけが集まって豚を買ってきて、浜でそのお祈りをして、悪いものを返しているんですよ。どうしてシマクサラーをやるようになったかというと、何十何年かに疫病がはやって、たくさんの人が死んだそうです。もう龕(がん)も足りなくてみんなオーダーに下げて担いだぐらい人が死んだんです。これではいかんと思って、この疫病を追い払うために豚を殺して血を流し、その豚の肉を腐らせて、屋慶名のあっちこっちのシマ外(はず)れに左縄をなって下げたんですね。左縄は魔除けの縄だから、左縄のあいだあいだに腐った血をつけて、腐った肉をはさんでそれにギチチャーバナという臭い木もつけ加えて差したんです。シマクサラーはシマを臭くして、「はい、この島は腐って誰も入れないよぉ。疫病も入ってくるな。」という疫病払いのお祭りだったそうですよ。
| レコード番号 | 47O411383 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C048 |
| 決定題名 | シマクサラ―(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 田原チヨ |
| 話者名かな | たはらちよ |
| 生年月日 | 19170603 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 与那城村屋慶名 |
| 記録日 | 19861214 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T21A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 80 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P322 |
| キーワード | シマクサラー,屋慶名部落,八月七日,村の十字路,豚,縄を左巻き,病気,厄払い |
| 梗概(こうがい) | シマクサラーというのが屋慶名部落にあり、これは八月の行事なんです。私(うち)らが小さいときには、左巻(ひじゃいまき)になった縄に豚のソーキを下げて、部落のすべての十字路に下げよったんです。これは一年のかぜの追い払いと言って、この屋慶名部落にかぜも入らないで、病気も入らないようにということでやりました。が、今はただ神人(かみんちゅ)だけが集まって豚を買ってきて、浜でそのお祈りをして、悪いものを返しているんですよ。どうしてシマクサラーをやるようになったかというと、何十何年かに疫病がはやって、たくさんの人が死んだそうです。もう龕(がん)も足りなくてみんなオーダーに下げて担いだぐらい人が死んだんです。これではいかんと思って、この疫病を追い払うために豚を殺して血を流し、その豚の肉を腐らせて、屋慶名のあっちこっちのシマ外(はず)れに左縄をなって下げたんですね。左縄は魔除けの縄だから、左縄のあいだあいだに腐った血をつけて、腐った肉をはさんでそれにギチチャーバナという臭い木もつけ加えて差したんです。シマクサラーはシマを臭くして、「はい、この島は腐って誰も入れないよぉ。疫病も入ってくるな。」という疫病払いのお祭りだったそうですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:20 |
| 物語の時間数 | 1:12 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |