これは聞いた話。ちょうど屋慶名エイサーが始まったとき、今から百年前の話ですよ。それまでエイサーは屋慶名にはなくて、饒辺でやってたらしい。が、エイサーが民家に入ってきたら、お金十銭なり、あるいは酒なり渡すわけ。饒辺から屋慶名にエイサーしに来たら、屋慶名ウム酒は全部、饒辺の青年たちに取られてしまったって。だから、屋慶名の青年たちはこんなではいかんから、屋慶名もエイサーをやろうと言って、中心になった人が松島タルジュー、玉城タルーの二人だったらしい。それで、七月十五日からエイサーを始めて、ちょうど二十日まで、各家庭回ってやったらしいです。今から九八年前のことです。それからはずっと流れてね。昭和十一年に徴兵検査のため、エイサーの責任者の四名が徴兵され、昭和十二年に支那事変が起こって、それからずっとやらなかったんです。昭和二十何年にまた復活して、それからまもなくして、屋慶名の婿さんである英一さんが浜のエイサーを教えたわけです。それが今まで続いています。
レコード番号 | 47O411351 |
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CD番号 | 47O37C047 |
決定題名 | 屋慶名エイサーの始まり(共通語) |
話者がつけた題名 | - |
話者名 | 玉城英俊 |
話者名かな | たましろえいしゅん |
生年月日 | 19160302 |
性別 | 男 |
出身地 | 与那城村屋慶名 |
記録日 | 19861214 |
記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
元テープ番号 | 与那城村T20A01 |
元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
分類 | 20 |
発句(ほっく) | - |
伝承事情 | - |
文字化資料 | よなぐすくの民話P321 |
キーワード | 屋慶名エイサー,饒辺,金十銭,酒,屋慶名ウム酒は,松島タルジュー,玉城タルー,七月十五日 |
梗概(こうがい) | これは聞いた話。ちょうど屋慶名エイサーが始まったとき、今から百年前の話ですよ。それまでエイサーは屋慶名にはなくて、饒辺でやってたらしい。が、エイサーが民家に入ってきたら、お金十銭なり、あるいは酒なり渡すわけ。饒辺から屋慶名にエイサーしに来たら、屋慶名ウム酒は全部、饒辺の青年たちに取られてしまったって。だから、屋慶名の青年たちはこんなではいかんから、屋慶名もエイサーをやろうと言って、中心になった人が松島タルジュー、玉城タルーの二人だったらしい。それで、七月十五日からエイサーを始めて、ちょうど二十日まで、各家庭回ってやったらしいです。今から九八年前のことです。それからはずっと流れてね。昭和十一年に徴兵検査のため、エイサーの責任者の四名が徴兵され、昭和十二年に支那事変が起こって、それからずっとやらなかったんです。昭和二十何年にまた復活して、それからまもなくして、屋慶名の婿さんである英一さんが浜のエイサーを教えたわけです。それが今まで続いています。 |
全体の記録時間数 | 5:38 |
物語の時間数 | 5:10 |
言語識別 | 共通語 |
音源の質 | ◎ |
テープ番号 | - |
予備項目1 | - |