
昔、ある所でおじいさんが若い嫁をもらって、男の子をもうけた。年を取ってからの子だったので、大変喜んで大きなお祝いをした。その席に、大変きれいな人がいたが、ある人がいうのは、その女の人の体は下半身が消えているとのことで、おじいさんが見てもやはりそうだった。これは不思議なことだということで、お祝いを御開きにするふりをして、女の帰り道をつけた。女の人は墓に行って、墓の門を叩いた。すると中から「誰だ」という声がし、女が「私です」というと、「今、何時だと思っている。どこで遊んでいたのだ」と言うので、「おじいさんの家に子供が出来たのでお祝いをしてきました」と言った。すると、「そんな理由では中には入れてやらん、その子供を連れて来れば入れないでもないが」と言うので、「それでは子供にくしゃみをさせると人間にはその子の姿は見えなくなるので、そのすきに連れ出します。でも、親が『ハナクスケー ハナクスタックェー』と言ったら姿は消えないが、まさか親もそこまでは気がつかないでしょう」と言った。それを聞いたおじいさんは飛んで家に帰り、女が来たら、「ハナクスタックェー」と言ってくれと、周りの人達に言った。そして、女が来て子供にくしゃみをさせたので、みんなで「アーヒャー ハナクスタックェー」と言って、女を帰した。
| レコード番号 | 47O411058 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C034 |
| 決定題名 | クスクェー由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城太郎 |
| 話者名かな | みやぎたろう |
| 生年月日 | 19101010 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 与那城村与那城 |
| 記録日 | 19861123 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T09A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | おじいさん,若い嫁,男の子,お祝い,女,下半身が消えている,墓の門,くしゃみ,ハナクスケー,ハナクスタックェー |
| 梗概(こうがい) | 昔、ある所でおじいさんが若い嫁をもらって、男の子をもうけた。年を取ってからの子だったので、大変喜んで大きなお祝いをした。その席に、大変きれいな人がいたが、ある人がいうのは、その女の人の体は下半身が消えているとのことで、おじいさんが見てもやはりそうだった。これは不思議なことだということで、お祝いを御開きにするふりをして、女の帰り道をつけた。女の人は墓に行って、墓の門を叩いた。すると中から「誰だ」という声がし、女が「私です」というと、「今、何時だと思っている。どこで遊んでいたのだ」と言うので、「おじいさんの家に子供が出来たのでお祝いをしてきました」と言った。すると、「そんな理由では中には入れてやらん、その子供を連れて来れば入れないでもないが」と言うので、「それでは子供にくしゃみをさせると人間にはその子の姿は見えなくなるので、そのすきに連れ出します。でも、親が『ハナクスケー ハナクスタックェー』と言ったら姿は消えないが、まさか親もそこまでは気がつかないでしょう」と言った。それを聞いたおじいさんは飛んで家に帰り、女が来たら、「ハナクスタックェー」と言ってくれと、周りの人達に言った。そして、女が来て子供にくしゃみをさせたので、みんなで「アーヒャー ハナクスタックェー」と言って、女を帰した。 |
| 全体の記録時間数 | 4:40 |
| 物語の時間数 | 4:00 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |