
知花城にいらっしゃった鬼大城(うふぐしく)は、あそこの祝女(ぬーる)と一緒になったんだね。それを知花の村の人たちが嫉妬(しっと)して、二人をお墓の中に入れたまま火をつけて焼いて、鬼大城は焼け死にした。ところが、この人は意志が強かったので、「私たちは焼けたぞ。」という印に、墓の門石の片側は黒くなって片側は白くなっていたそうだ。それからあと、この人を焼いた村は、「焼き部落小(ぐわー)。」と言って、毎月火事が起きたって。焼き込められた怨念(おんねん)だったんだろうね。それで、ここは「焼き部落。」という名がついたって。また、鬼大城は阿麻和利と首里城が戦(いくさ)をしたときに、阿麻和利の妻になった尚泰久(しょうたいきゅう)王の娘百度踏揚(ももとふみあがり)を勝連(かっちん)城から連れ出し、おんぶして逃げた。逃げる途中、「私たちの行く先は明るくして下さい。向こうから来る者たちのところには、石の雨を降らせて下さい。」と手を合わせたって。二人がタキバル御願(うがん)に隠れると同時に、石の雨が降ったそうだ。それで、凌ぐことができたという話があったよ。
| レコード番号 | 47O410796 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C026 |
| 決定題名 | 鬼大城(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 兼城ツル |
| 話者名かな | かねしろつる |
| 生年月日 | 19090505 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 与那城村照間 |
| 記録日 | 19861125 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T02B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 祖母から聞いた。 |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P343 |
| キーワード | 知花城,鬼大城,祝女,嫉妬,墓,火,焼き部落小,阿麻和利,首里城,阿麻和利の妻,尚泰久王,百度踏揚,勝連城,タキバル御願,石の雨 |
| 梗概(こうがい) | 知花城にいらっしゃった鬼大城(うふぐしく)は、あそこの祝女(ぬーる)と一緒になったんだね。それを知花の村の人たちが嫉妬(しっと)して、二人をお墓の中に入れたまま火をつけて焼いて、鬼大城は焼け死にした。ところが、この人は意志が強かったので、「私たちは焼けたぞ。」という印に、墓の門石の片側は黒くなって片側は白くなっていたそうだ。それからあと、この人を焼いた村は、「焼き部落小(ぐわー)。」と言って、毎月火事が起きたって。焼き込められた怨念(おんねん)だったんだろうね。それで、ここは「焼き部落。」という名がついたって。また、鬼大城は阿麻和利と首里城が戦(いくさ)をしたときに、阿麻和利の妻になった尚泰久(しょうたいきゅう)王の娘百度踏揚(ももとふみあがり)を勝連(かっちん)城から連れ出し、おんぶして逃げた。逃げる途中、「私たちの行く先は明るくして下さい。向こうから来る者たちのところには、石の雨を降らせて下さい。」と手を合わせたって。二人がタキバル御願(うがん)に隠れると同時に、石の雨が降ったそうだ。それで、凌ぐことができたという話があったよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:44 |
| 物語の時間数 | 3:18 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |