
城間仲(ぐしくまなーか)の長男主人が、スムチを頼んで、墓の風水(ふんしー)をくみに行ったそうだ。そしたら、道中、傍(そば)から下男たちが米を担いでそれぞれの家へ運んでいたって。それを見た主人は、「とー、これは私に見られてしまったら、後ろに引っくり返してしまうから。」と言って、キビ畑の中に入って隠れた。そしたら、この Xムチは、「私にひとり言(ごと)を言わせて、どこに隠れたのだろう。」と、一人置き去りにされたので、前を見たり後ろを見たり、どうしてだろうと目をぐるぐるさせていた。ようやく主人が出て来たので、スムチは、「あなたは、いたずらにもほどがすぎるよ。こんなに人をからかうのか。私にひとり言をいわせて。」と怒ったそうだ。すると主人は、「こういうわけで、私の家で使っている下男たちでしたが、米を一俵ずつ担いで家に運んでいるから、多分子供達に食べさせるためでしょう。だから私を見てびっくりさせてはいけないと思って、私は隠れていました。」と言ったので、スムチは、「とー、あなたの墓の風水は見なくてもいいです。すぐに行ってこの山に造っても大丈夫ですから、すぐに掘って下さい。これは私が風水を組むまでもありません。あなたはこれだけの立派な心を持っているのですから、すぐ造って下さい。」と風水も組まなかったという話をなさってました。
| レコード番号 | 47O410784 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C026 |
| 決定題名 | 城間仲と稲泥棒(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 兼城トミ |
| 話者名かな | かねしろとみ |
| 生年月日 | 19130610 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 与那城村照間 |
| 記録日 | 19861125 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 与那城村T02A12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | よなぐすくの民話P437 |
| キーワード | 城間仲,長男主人,スムチ,墓の風水,下男,米 |
| 梗概(こうがい) | 城間仲(ぐしくまなーか)の長男主人が、スムチを頼んで、墓の風水(ふんしー)をくみに行ったそうだ。そしたら、道中、傍(そば)から下男たちが米を担いでそれぞれの家へ運んでいたって。それを見た主人は、「とー、これは私に見られてしまったら、後ろに引っくり返してしまうから。」と言って、キビ畑の中に入って隠れた。そしたら、この Xムチは、「私にひとり言(ごと)を言わせて、どこに隠れたのだろう。」と、一人置き去りにされたので、前を見たり後ろを見たり、どうしてだろうと目をぐるぐるさせていた。ようやく主人が出て来たので、スムチは、「あなたは、いたずらにもほどがすぎるよ。こんなに人をからかうのか。私にひとり言をいわせて。」と怒ったそうだ。すると主人は、「こういうわけで、私の家で使っている下男たちでしたが、米を一俵ずつ担いで家に運んでいるから、多分子供達に食べさせるためでしょう。だから私を見てびっくりさせてはいけないと思って、私は隠れていました。」と言ったので、スムチは、「とー、あなたの墓の風水は見なくてもいいです。すぐに行ってこの山に造っても大丈夫ですから、すぐに掘って下さい。これは私が風水を組むまでもありません。あなたはこれだけの立派な心を持っているのですから、すぐ造って下さい。」と風水も組まなかったという話をなさってました。 |
| 全体の記録時間数 | 25:29:00 |
| 物語の時間数 | 2:01 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |