
昔ね、神様がね、「十二支を作らなければいけない。」と言って、神様が作らなければ出来ないから、「これは、誰から始めるか鼠から始めるか、牛から始めるか。」と言って、協議が出たから、「これは、もう早くこっちへ来たものから始まる。」と神様が言うたとね。だから、鼠がね、鼠は小さいから馬、牛よりはどうせ遅いでしょう。それで、牛の背中に鼠が乗ってよ、神様のところに行ったらしい。先着順だからね、行ったらね、牛は一番はじめに着いたという証拠だな。着いたけれどね、鼠は牛の背中から飛び降りてよ、神様のところには牛よりか早く着いているさ。だから、子(にー)、丑(うし)、寅(とら)、卯(うー)の、子(にー)と鼠から始まったという。次は、牛になったという。こうして十二支を作ったという。だから、これはもう十二支は唐から起こっているでしょう。これが、今だに伝わっているんだがね。だからよ、そのときに、これ滑稽な話だがね、神様がよ、いったいどうしてこれだけ十二支集めたかというと、これはおとぎ話だからね、神様がね、「おまえら、みんな夫婦関係をするならよ、一ヶ月に一回である。一ヶ月に二回は絶対交わってはいけない。」と言うたからね、これは、たいがいね、一、二、三番まではね、子(にー)丑(うし)、寅(とぅら)、卯(うー)、辰(たつ)、巳(みー)まではね、神様が、「一ヶ月に一回だよ。一ヶ月に一回は発情するからね、だから、一回だよ。」と言っていたら、今度は、午(うま)のところに来たからね、馬が、「それじゃあ、我々は一ヶ月に何回ですか。」と言ったら、「もう、おまえらも、一ヶ月に一回だ。」と言った。馬が怒ってよ、「これではいけない。一ヶ月に一回では、これあんまりすくない。」と午はね、しっぽで神様を蹴っ飛ばしたとね。蹴っ飛ばしたら鼻切られたとね。切られたから、神様は痛いでしょう。「痛い。」とこんなして、痛い痛いと鼻をおさえておるでしょう。馬は、「それじゃあ、一ヶ月に何回ですか。」と言うた。鼻は痛いでしょう。「もう、もうおまえらは、一ヶ月に何回しようが、勝手だ。」と言った。だからね、馬からその後はね、勝手になっておると。人間もね、一ヶ月に何回でもいいと自分勝手になっているのは、それから始まったと。
| レコード番号 | 47O381213 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C062 |
| 決定題名 | 十二支由来 年に何回(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 高良武雄 |
| 話者名かな | たからたけお |
| 生年月日 | 19070526 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村島尻 T22 B09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 11,12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P 225 |
| キーワード | 神様,十二支,鼠,牛,馬,唐,夫婦,何回,人間,自分勝手 |
| 梗概(こうがい) | 昔ね、神様がね、「十二支を作らなければいけない。」と言って、神様が作らなければ出来ないから、「これは、誰から始めるか鼠から始めるか、牛から始めるか。」と言って、協議が出たから、「これは、もう早くこっちへ来たものから始まる。」と神様が言うたとね。だから、鼠がね、鼠は小さいから馬、牛よりはどうせ遅いでしょう。それで、牛の背中に鼠が乗ってよ、神様のところに行ったらしい。先着順だからね、行ったらね、牛は一番はじめに着いたという証拠だな。着いたけれどね、鼠は牛の背中から飛び降りてよ、神様のところには牛よりか早く着いているさ。だから、子(にー)、丑(うし)、寅(とら)、卯(うー)の、子(にー)と鼠から始まったという。次は、牛になったという。こうして十二支を作ったという。だから、これはもう十二支は唐から起こっているでしょう。これが、今だに伝わっているんだがね。だからよ、そのときに、これ滑稽な話だがね、神様がよ、いったいどうしてこれだけ十二支集めたかというと、これはおとぎ話だからね、神様がね、「おまえら、みんな夫婦関係をするならよ、一ヶ月に一回である。一ヶ月に二回は絶対交わってはいけない。」と言うたからね、これは、たいがいね、一、二、三番まではね、子(にー)丑(うし)、寅(とぅら)、卯(うー)、辰(たつ)、巳(みー)まではね、神様が、「一ヶ月に一回だよ。一ヶ月に一回は発情するからね、だから、一回だよ。」と言っていたら、今度は、午(うま)のところに来たからね、馬が、「それじゃあ、我々は一ヶ月に何回ですか。」と言ったら、「もう、おまえらも、一ヶ月に一回だ。」と言った。馬が怒ってよ、「これではいけない。一ヶ月に一回では、これあんまりすくない。」と午はね、しっぽで神様を蹴っ飛ばしたとね。蹴っ飛ばしたら鼻切られたとね。切られたから、神様は痛いでしょう。「痛い。」とこんなして、痛い痛いと鼻をおさえておるでしょう。馬は、「それじゃあ、一ヶ月に何回ですか。」と言うた。鼻は痛いでしょう。「もう、もうおまえらは、一ヶ月に何回しようが、勝手だ。」と言った。だからね、馬からその後はね、勝手になっておると。人間もね、一ヶ月に何回でもいいと自分勝手になっているのは、それから始まったと。 |
| 全体の記録時間数 | 3:52 |
| 物語の時間数 | 3:34 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |