古宇利島始祖(共通語)

概要

昔、古宇利島に漂流して行ったのか、何かわからないが、男女二人がね、古宇利島におってね、最初は餅がね、一日ごしか一週間ごしか分からんけどね、天から落ちよったというだな。二人が食べてなくなったら、また落ちよったと言うんだ。それで、始めのうちは、二人とも木の葉も何もかけんでよ、両方とも真っ裸でおるからね、そのうちに次第次第にね、二人が大きくなると恥ずかしことも分かるようになってね、とうとう木の葉でここを隠すことも分かってしまったら、天の神様は、「これらは、もう頭で考えることができるので、餅を落とさんでもいい。」と思ったから、天から餅が落ちてこなくなったというよ。それから、もう浜辺で貝を拾って食べたり、山でいろんな虫けらを捜して食べたり、果物を食べたりして生活しておったとね。そして、後はこの二人が夫婦になって、古宇利島を広げていったというんだね。

再生時間:2:03

民話詳細DATA

レコード番号 47O381212
CD番号 47O38C062
決定題名 古宇利島始祖(共通語)
話者がつけた題名 古宇利島兄妹始祖伝説
話者名 高良武雄
話者名かな たからたけお
生年月日 19070526
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻
記録日 19800908
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村島尻 T22 B08 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊平屋村民話集 P 102
キーワード 古宇利島,漂流,男女,餅,天,木の葉,真っ裸,貝,果物,夫婦
梗概(こうがい) 昔、古宇利島に漂流して行ったのか、何かわからないが、男女二人がね、古宇利島におってね、最初は餅がね、一日ごしか一週間ごしか分からんけどね、天から落ちよったというだな。二人が食べてなくなったら、また落ちよったと言うんだ。それで、始めのうちは、二人とも木の葉も何もかけんでよ、両方とも真っ裸でおるからね、そのうちに次第次第にね、二人が大きくなると恥ずかしことも分かるようになってね、とうとう木の葉でここを隠すことも分かってしまったら、天の神様は、「これらは、もう頭で考えることができるので、餅を落とさんでもいい。」と思ったから、天から餅が落ちてこなくなったというよ。それから、もう浜辺で貝を拾って食べたり、山でいろんな虫けらを捜して食べたり、果物を食べたりして生活しておったとね。そして、後はこの二人が夫婦になって、古宇利島を広げていったというんだね。
全体の記録時間数 2:27
物語の時間数 2:03
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP