猿の生き肝(共通語)

概要

これは伊平屋にかけての伝説話であるあずだがな。昔ですな、竜宮の王様が重い病気にかかったようですな。そして、海の魚を皆集めてね、相談したところが、「王様の病気は猿の生き肝でなければ治る見込ない。」と言うたそうですな。「亀さんは陸上にあがるんだから、あれならできる。」と、亀が指名されたわけですな。そうして、猿を連れにって、亀さん来たわけですな。そうして亀さんが、陸まで来たらですな、猿さんは木の上に登っておって、蜜柑を取って食べよったそうですな。もう亀さんは安心しまして、「元気だったんですか。」と言ったら、猿さんのほうも、「元気ですよ。」って。そして降りて来たら、亀さんが猿にですな、「あなた、こんなちっぽけな島におって、こんな小さい蜜柑なんか食べるよりか、こっちから見える島は、あれ本島ですよ。向こうに行ったらば、大きい蜜柑もあるし、非常においしく食べられるが、向こうに行こうじゃないか。」と亀さんが猿さんを誘ったようですな。猿さんは、「私もそう思っておるが、向こうに行くことが出来ない。」と言いよったんですね。そうしたんだが、「そんなら、私の背中に乗せて連れて行きましょう。」と言って連れて行ったようですな。これの目的は、王様の病気を治す生き肝を取る計らいですよ。この亀さんは、あんまり頭はなかったかもしれんですな。「本当を言うと、あんたを連れて行くのは、竜宮の王様が病気で、生き肝を取る考え方で君を連れて行くんだよ。」と言いよったんですな。まあ、猿さんはちょっと頭良かったんでしょう。「君、そんならば、私のこの生き肝は、今日は持って無い。家の戸棚に置いてある。」と言うて。そんで、亀は、泣く泣くまた元の伊平屋に来たわけですな。その時に猿さんはな、大きな石取って来てですな、亀さんの甲に投げ付けたようですな。それで、亀の甲はごりごりして、これはひび割れの後のようであったそうですな。そうゆう話が伊平屋にはありますね。

再生時間:2:46

民話詳細DATA

レコード番号 47O381107
CD番号 47O38C056
決定題名 猿の生き肝(共通語)
話者がつけた題名
話者名 新垣国太郎
話者名かな あらがきくにたろう
生年月日 19050830
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊平屋村字我喜屋
記録日 19800908
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村我喜屋 T18 B02 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 11
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 伊平屋,伝説,竜宮の王様,病気,猿の生き肝,亀,蜜柑,本島,甲
梗概(こうがい) これは伊平屋にかけての伝説話であるあずだがな。昔ですな、竜宮の王様が重い病気にかかったようですな。そして、海の魚を皆集めてね、相談したところが、「王様の病気は猿の生き肝でなければ治る見込ない。」と言うたそうですな。「亀さんは陸上にあがるんだから、あれならできる。」と、亀が指名されたわけですな。そうして、猿を連れにって、亀さん来たわけですな。そうして亀さんが、陸まで来たらですな、猿さんは木の上に登っておって、蜜柑を取って食べよったそうですな。もう亀さんは安心しまして、「元気だったんですか。」と言ったら、猿さんのほうも、「元気ですよ。」って。そして降りて来たら、亀さんが猿にですな、「あなた、こんなちっぽけな島におって、こんな小さい蜜柑なんか食べるよりか、こっちから見える島は、あれ本島ですよ。向こうに行ったらば、大きい蜜柑もあるし、非常においしく食べられるが、向こうに行こうじゃないか。」と亀さんが猿さんを誘ったようですな。猿さんは、「私もそう思っておるが、向こうに行くことが出来ない。」と言いよったんですね。そうしたんだが、「そんなら、私の背中に乗せて連れて行きましょう。」と言って連れて行ったようですな。これの目的は、王様の病気を治す生き肝を取る計らいですよ。この亀さんは、あんまり頭はなかったかもしれんですな。「本当を言うと、あんたを連れて行くのは、竜宮の王様が病気で、生き肝を取る考え方で君を連れて行くんだよ。」と言いよったんですな。まあ、猿さんはちょっと頭良かったんでしょう。「君、そんならば、私のこの生き肝は、今日は持って無い。家の戸棚に置いてある。」と言うて。そんで、亀は、泣く泣くまた元の伊平屋に来たわけですな。その時に猿さんはな、大きな石取って来てですな、亀さんの甲に投げ付けたようですな。それで、亀の甲はごりごりして、これはひび割れの後のようであったそうですな。そうゆう話が伊平屋にはありますね。
全体の記録時間数 3:00
物語の時間数 2:46
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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