
昔、罪のある人は、八重山、波照間と言って、あそこに島流しされているさね。ある人があそこに自分一人島流しされたからさ、髭もボウボウして、浦島太郎のようになってしまって、そうしているうちに、夜寝ているときに、夢を見せられたってよ。「魚を釣りに行ったら、そこへサバが跳びだして来るからね、これに股乗りしたら島に連れて行くからね。」という夢を見ているわけさ。この夢のようにしてよ、海に行ったって。ここにも岸があり、ここに岸がある海に行ってよ、股ぐらいの深さの所で釣りをしていたら、サバがここから跳び出して来て、すぐこの人を乗せて、この人の島に一目散に走っていったってよ。それで、この人は無事に帰って来たから、八重山のあの家はよ、サバの掛軸があるってよ。だから、そこの家は、サバに助けられたと言って、サバの肉は昔から食べないって。
(方言原話) 昔(んかし)や、罪ぬある人(ちゅ)や、八重山(えーま)、波照間んてぃいちよ、ありかい、島流しさっとぉせや。島流しさったくとぅや、あまんんじ、自分(どぅー)一人(ちゅい)よ、島流しさってぃうたくとぅよ、髭(ひじ)んボーボーし、浦島太郎なとーてぃ、あんさくとぅ、夢(いみー)見(ん)ちんよ、夜(ゆる)、寝(に)んとぬばすに、夢(いみ)見(み)したんでぃ。「魚(いゆ)くゎーしが行ちねー、うまかい、あぬ、サバぬ跳(とぅ)んじぃてぃ来(ち)ゅーくとぅや、うりから股乗(またぬ)いしぃねー、島かい連(そー)てぃ行ちゅくとぅ。」んでぃち、夢(いみ)、見(ん)ちょるばぁ。うぬ夢(いみ)ぬぐとぅしよ、海かい行(ん)じゃんでぃ。海かい行じよ、うまに、岸あいや、此処に、岸あいや、人(ちゅ)ぬ股引っぱりいるあたいぬ、わらがぁあたんでぃよ。うまぁけ、股引っぱってぃるくとぅよ、サバぬ、うまから跳(とぅ)んじてぃ、すぐ乗(ぬ)してぃ、すぐ自分(とぅー)ぬ島け、ちゃぁー走しやたんでんでぃよ。あんしぃ、あまや、あぬ家(やー)やよ、サバぬぅ、掛軸、あーんでぃよ、絵。何処ぬ家(やー)がやらわからん。八重山にあいんでぃ。やとぅ、うまや、昔からサバに助きらりたしぃ、サバぬ肉や食まんでぃ。うまぬ家(やー)ねや、掛軸、サバの形あいんでぃ。
| レコード番号 | 47O381005 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C051 |
| 決定題名 | 鮫の人助け(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | サバに助けられた人 |
| 話者名 | 高良武雄 |
| 話者名かな | たからたけお |
| 生年月日 | 19070526 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村島尻 T13 A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P115 |
| キーワード | 罪,八重山,波照間,島流し,サバ,股乗り,夢,掛軸 |
| 梗概(こうがい) | 昔、罪のある人は、八重山、波照間と言って、あそこに島流しされているさね。ある人があそこに自分一人島流しされたからさ、髭もボウボウして、浦島太郎のようになってしまって、そうしているうちに、夜寝ているときに、夢を見せられたってよ。「魚を釣りに行ったら、そこへサバが跳びだして来るからね、これに股乗りしたら島に連れて行くからね。」という夢を見ているわけさ。この夢のようにしてよ、海に行ったって。ここにも岸があり、ここに岸がある海に行ってよ、股ぐらいの深さの所で釣りをしていたら、サバがここから跳び出して来て、すぐこの人を乗せて、この人の島に一目散に走っていったってよ。それで、この人は無事に帰って来たから、八重山のあの家はよ、サバの掛軸があるってよ。だから、そこの家は、サバに助けられたと言って、サバの肉は昔から食べないって。 (方言原話) 昔(んかし)や、罪ぬある人(ちゅ)や、八重山(えーま)、波照間んてぃいちよ、ありかい、島流しさっとぉせや。島流しさったくとぅや、あまんんじ、自分(どぅー)一人(ちゅい)よ、島流しさってぃうたくとぅよ、髭(ひじ)んボーボーし、浦島太郎なとーてぃ、あんさくとぅ、夢(いみー)見(ん)ちんよ、夜(ゆる)、寝(に)んとぬばすに、夢(いみ)見(み)したんでぃ。「魚(いゆ)くゎーしが行ちねー、うまかい、あぬ、サバぬ跳(とぅ)んじぃてぃ来(ち)ゅーくとぅや、うりから股乗(またぬ)いしぃねー、島かい連(そー)てぃ行ちゅくとぅ。」んでぃち、夢(いみ)、見(ん)ちょるばぁ。うぬ夢(いみ)ぬぐとぅしよ、海かい行(ん)じゃんでぃ。海かい行じよ、うまに、岸あいや、此処に、岸あいや、人(ちゅ)ぬ股引っぱりいるあたいぬ、わらがぁあたんでぃよ。うまぁけ、股引っぱってぃるくとぅよ、サバぬ、うまから跳(とぅ)んじてぃ、すぐ乗(ぬ)してぃ、すぐ自分(とぅー)ぬ島け、ちゃぁー走しやたんでんでぃよ。あんしぃ、あまや、あぬ家(やー)やよ、サバぬぅ、掛軸、あーんでぃよ、絵。何処ぬ家(やー)がやらわからん。八重山にあいんでぃ。やとぅ、うまや、昔からサバに助きらりたしぃ、サバぬ肉や食まんでぃ。うまぬ家(やー)ねや、掛軸、サバの形あいんでぃ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:32 |
| 物語の時間数 | 1:15 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |