母煙草(共通語)

概要

実は、煙草の由来はね、お母さんにね、非常に愛情をもっておった女の子がいた。それで、お母さんが死んで行ったたでしょう。だから、いつもお母さんに焦がれて、この女の子がね、「もうお母さんがいないから望みはない。」って、毎日お母さんの墓場へ通ったそうです。通ったらですね、ある時に、お母さんも魂は見えないけど、夢でもね、「この草の葉っぱを持ってって乾燥させて、煙草を作って吸いなさい。私の所には毎日通わないでもいいから。」ってお母さんが、夢で見せよったでしょ。墓に行ったら、お母さんを埋めたこの墓場の側に、煙草が生えておったわけ。「お母さんの側に草が生えている。これ吸われるかもしれんから、私はこれを持ってって乾燥させて、これで煙草をつくって吸うてみよう。この煙草はお母さんが埋められた所にあったから、これはもう大事にしないかん。」という事で、女の子がお母さんの横から、この葉っぱを取ってきて乾燥させて、煙管に入れてなあ、初めて、煙草を吸うたらしい。そしたら、日に日にお母さんの事は忘れないけれども、思いはちょっとずつ薄れたらしいねえ。それで、この子供がね、「煙草はいいものだ。ただ贅沢のものではなくて、苦しい時も悲しい時も煙草は立派なもんだね。」と。これから、煙草吸うておるから、お母さんの思いも少し一応忘れてきたわけよ。煙草の由来はこんなもんだって。

再生時間:2:44

民話詳細DATA

レコード番号 47O380845
CD番号 47O38C043
決定題名 母煙草(共通語)
話者がつけた題名 煙草の起源
話者名 名嘉永守
話者名かな なかえいしゅ
生年月日 19020214
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名
記録日 19800907
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村田名 T06 B02 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 11
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊平屋村民話集 P189
キーワード 煙草,墓場,夢,葉っぱ,煙管
梗概(こうがい) 実は、煙草の由来はね、お母さんにね、非常に愛情をもっておった女の子がいた。それで、お母さんが死んで行ったたでしょう。だから、いつもお母さんに焦がれて、この女の子がね、「もうお母さんがいないから望みはない。」って、毎日お母さんの墓場へ通ったそうです。通ったらですね、ある時に、お母さんも魂は見えないけど、夢でもね、「この草の葉っぱを持ってって乾燥させて、煙草を作って吸いなさい。私の所には毎日通わないでもいいから。」ってお母さんが、夢で見せよったでしょ。墓に行ったら、お母さんを埋めたこの墓場の側に、煙草が生えておったわけ。「お母さんの側に草が生えている。これ吸われるかもしれんから、私はこれを持ってって乾燥させて、これで煙草をつくって吸うてみよう。この煙草はお母さんが埋められた所にあったから、これはもう大事にしないかん。」という事で、女の子がお母さんの横から、この葉っぱを取ってきて乾燥させて、煙管に入れてなあ、初めて、煙草を吸うたらしい。そしたら、日に日にお母さんの事は忘れないけれども、思いはちょっとずつ薄れたらしいねえ。それで、この子供がね、「煙草はいいものだ。ただ贅沢のものではなくて、苦しい時も悲しい時も煙草は立派なもんだね。」と。これから、煙草吸うておるから、お母さんの思いも少し一応忘れてきたわけよ。煙草の由来はこんなもんだって。
全体の記録時間数 2:59
物語の時間数 2:44
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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