
向こうに無蔵水という石がある。これは何百年になるかわからんけれどもこの無蔵水というのはね、岩の下にね、立派な井戸もある。この石にまた人間が座るところもあるけれどもね、あれはね、昔、夫が旅に行ったので、妻は男が帰って来るまでね、無蔵水の方で機織りして待っておったそうだ。無蔵水は機織りするところもあるんだから、もう住むこともできるしね、この女は、夫が帰るまで待ち焦がれて機織りをしておるそうだ。だからね、その女はねえ、夫が帰って来るまで、自分はそこの岩のところで機織りもして立派に勤めてあるから、あんな立派な女でしょう。だから、昔の子にはね、「夫(うとぅ)振(ふ)ゆる女(いなごー)あれに浴みし〔夫を振る女はこの川で浴びせなさい〕。」と言ってましたね。夫(うとぅ)振ゆる〔夫を振る〕ということは悪いことでしょう。だから、あの無蔵水の女のようにね、夫に勤めてやったら、立派な人間になるから、男を振る女があの水を浴びたら、立派になるという意味です。
| レコード番号 | 47O380824 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C041 |
| 決定題名 | 無蔵水由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 無蔵水の話 |
| 話者名 | 名嘉永守 |
| 話者名かな | なかえいしゅ |
| 生年月日 | 19020214 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名 |
| 記録日 | 19800907 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村田名 T06 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20,60 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P27 |
| キーワード | 無蔵水,井戸,旅,機織り,夫振ゆる女,いなごー |
| 梗概(こうがい) | 向こうに無蔵水という石がある。これは何百年になるかわからんけれどもこの無蔵水というのはね、岩の下にね、立派な井戸もある。この石にまた人間が座るところもあるけれどもね、あれはね、昔、夫が旅に行ったので、妻は男が帰って来るまでね、無蔵水の方で機織りして待っておったそうだ。無蔵水は機織りするところもあるんだから、もう住むこともできるしね、この女は、夫が帰るまで待ち焦がれて機織りをしておるそうだ。だからね、その女はねえ、夫が帰って来るまで、自分はそこの岩のところで機織りもして立派に勤めてあるから、あんな立派な女でしょう。だから、昔の子にはね、「夫(うとぅ)振(ふ)ゆる女(いなごー)あれに浴みし〔夫を振る女はこの川で浴びせなさい〕。」と言ってましたね。夫(うとぅ)振ゆる〔夫を振る〕ということは悪いことでしょう。だから、あの無蔵水の女のようにね、夫に勤めてやったら、立派な人間になるから、男を振る女があの水を浴びたら、立派になるという意味です。 |
| 全体の記録時間数 | 2:47 |
| 物語の時間数 | 2:15 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |