
昔、ある家の屋敷内に大木があってね、この大木の穴があいているところだ。この穴の中にアカカナジャーが住んでおってよ。もうしょっちゅう、毎晩のようにね、「今日も海行かないか。明日も海に行かないか。」と言うてね、屋敷の主はしょっちゅう連れられてよ、海に行きよったそうだ。それで、このアカカナジャーは魚を捕れば、身は食べないで、魚の目を必ず抜きよって目だけ食べていたそうだよ。そして、この人はね、もう毎日これに引っ張られて海辺(うみっぱ)に行くので、「これは大変なことだ。」と思っていたら、このアカカナジャーは、いつも海にいるときはね、しょっちゅう、「蛸を捕るなよ、ティヤチャー捕るなよ。」と言っておったそうだ。それで、どうにかして、このアカカナジャーと離れなければならんと思ってね、あるとき、この蛸を捕ってね、これに投げたそうだ。そしたらね、アカカナジャーはもう驚いてね、すぐ逃げて行ってね、この人の家へ行ってから、寝かしている子供の目を抜いてね、また海に走って行ってよ、「とー、おまえ、家に帰ってごらん。家に帰って行って見てごらん。」と言うからね、この人はね、「何かしら。」と思ってね、帰って来て見たらね、自分の子供の片目はね、抜いてあったそうだ。
| レコード番号 | 47O380758 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C038 |
| 決定題名 | アカカナジャー 蛸 報復 魚とり(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊礼永吉 |
| 話者名かな | いれいえいきち |
| 生年月日 | 19160129 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊平屋村字島尻 |
| 記録日 | 19800908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊平屋村島尻 T03 B07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊平屋村民話集 P87 |
| キーワード | 大木,アカカナジャー,海,魚,目,蛸,ティヤチャー |
| 梗概(こうがい) | 昔、ある家の屋敷内に大木があってね、この大木の穴があいているところだ。この穴の中にアカカナジャーが住んでおってよ。もうしょっちゅう、毎晩のようにね、「今日も海行かないか。明日も海に行かないか。」と言うてね、屋敷の主はしょっちゅう連れられてよ、海に行きよったそうだ。それで、このアカカナジャーは魚を捕れば、身は食べないで、魚の目を必ず抜きよって目だけ食べていたそうだよ。そして、この人はね、もう毎日これに引っ張られて海辺(うみっぱ)に行くので、「これは大変なことだ。」と思っていたら、このアカカナジャーは、いつも海にいるときはね、しょっちゅう、「蛸を捕るなよ、ティヤチャー捕るなよ。」と言っておったそうだ。それで、どうにかして、このアカカナジャーと離れなければならんと思ってね、あるとき、この蛸を捕ってね、これに投げたそうだ。そしたらね、アカカナジャーはもう驚いてね、すぐ逃げて行ってね、この人の家へ行ってから、寝かしている子供の目を抜いてね、また海に走って行ってよ、「とー、おまえ、家に帰ってごらん。家に帰って行って見てごらん。」と言うからね、この人はね、「何かしら。」と思ってね、帰って来て見たらね、自分の子供の片目はね、抜いてあったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:57 |
| 物語の時間数 | 1:34 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |