船越上門(共通語)

概要

この船越上門(ふなこしうぃーじょう)というのは屋号でしょう。この家の主人はね、下男を十二、三名使っておったらしいですよ。みんなが仕事行くときは鎌を磨いで行くでしょう。ところがある人だけはね、鎌は絶対磨がなかないで、そのまま持って行く。「不思議だなあ。」と思って聞いてみたらね、「家の砥石よりは、僕が山で使っている砥石の方がはるかにいい。」って。それで、「どういう砥石か。」と主人が行って砥石を見たら、本人には、石に見えるわけですが、主人が行ったところがね、金らしいんです。「これは大きなことをした。」と思ってね、その旦那さんがね、「この砥石を僕にゆずってくれんか。」「うん、もらいなさい。」と言うことで、その砥石を貰ったら、下男はくれてあとからね、それが金ということを分かって非常にもう残念がったらしいですね。そして、その船越上門は、その金のおかげでどんどん財閥になって、それから大きな家を造ったらですね、毎年家は焼けるわけです。最近まで、もう家を新築しても焼ける、そういう話がありましたけんど。 これは、この下男の悔やんだ思いが因縁になってね、まあ罰を受けたと言うんです。

再生時間:2:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O380742
CD番号 47O38C037
決定題名 船越上門(共通語)
話者がつけた題名 金の砥石
話者名 上原忠信
話者名かな うえはらちゅうしん
生年月日 19121130
性別
出身地 沖縄県糸満市町端
記録日 19800907
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村前泊 T03 A08  
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊平屋村民話集 P138
キーワード 船越上門,鎌,砥石,金,因縁,罰
梗概(こうがい) この船越上門(ふなこしうぃーじょう)というのは屋号でしょう。この家の主人はね、下男を十二、三名使っておったらしいですよ。みんなが仕事行くときは鎌を磨いで行くでしょう。ところがある人だけはね、鎌は絶対磨がなかないで、そのまま持って行く。「不思議だなあ。」と思って聞いてみたらね、「家の砥石よりは、僕が山で使っている砥石の方がはるかにいい。」って。それで、「どういう砥石か。」と主人が行って砥石を見たら、本人には、石に見えるわけですが、主人が行ったところがね、金らしいんです。「これは大きなことをした。」と思ってね、その旦那さんがね、「この砥石を僕にゆずってくれんか。」「うん、もらいなさい。」と言うことで、その砥石を貰ったら、下男はくれてあとからね、それが金ということを分かって非常にもう残念がったらしいですね。そして、その船越上門は、その金のおかげでどんどん財閥になって、それから大きな家を造ったらですね、毎年家は焼けるわけです。最近まで、もう家を新築しても焼ける、そういう話がありましたけんど。 これは、この下男の悔やんだ思いが因縁になってね、まあ罰を受けたと言うんです。
全体の記録時間数 2:30
物語の時間数 2:00
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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