鼻そぎの祟り(共通語)

概要

二人が夫婦になって間もないときにですね、夫の方が病気をして、その夫はもう自分は助からんという段階まできておったらしいですね。そして、もうこの夫の考え方としては、「自分が亡くなったら、まだ家内は若くてまだ子供できてないから、再婚するだろう。そんなよその手に行かすのがもったいない。」という考え方ですな。 そうしてですな、そのときに、もうこの夫は、妻を別に行かさんようにですね、鼻を何かでもって切って、鼻の方に傷をつけるんですよ。そうしたら、妻はいわば鼻モウモウになってしまった。 そうなると、自分が亡くなっても誰も嫁にもらわんでしょう。もうそうして、こうなったあげく今度は、その夫がだんだん反対に治ってきたらしいですよ。それで、まあ、鼻切って後夫の病気が治って、今度は働くようになったらですね、自分で妻の鼻を切っているんだが、妻の鼻がもう格好がないでしょう。それがいやになってきたらしい。それでまあ、離縁みたいようにして、別で女をこしらえて、そんで家に連れて来たらしい。妻ははもう仕方なく自分の家に戻っておったんですなあ。 そして、ある十五夜、旧の十五夜のお月見みたいですなあ、あのときに二人がこうお月見拝みをしているときですね、急ににわかに天気が悪くなって、雲がこう集まってですね、今度はもう雷雨ですなあ。雷がガンガンこうして、そんで二人の上に雷が落ちて、二人とも亡くなったという。 だから、その鼻を切られた女はこうなっても幸いに生き残って、悪いことしている二人は、二人とも亡くなったという説がある。だから、まあこれは、こういう悪いことはしないようにという世の中の物知らせですな。

再生時間:3:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O380702
CD番号 47O38C035
決定題名 鼻そぎの祟り(共通語)
話者がつけた題名 罰を受けた夫婦 鼻そぎ神
話者名 与那覇守助
話者名かな よなはしゅすけ
生年月日 19100501
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名
記録日 19800907
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村田名 T01 B02 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊平屋村民話集 P140
キーワード 夫婦,病気,鼻,傷,離縁,十五夜,お月見,雷
梗概(こうがい) 二人が夫婦になって間もないときにですね、夫の方が病気をして、その夫はもう自分は助からんという段階まできておったらしいですね。そして、もうこの夫の考え方としては、「自分が亡くなったら、まだ家内は若くてまだ子供できてないから、再婚するだろう。そんなよその手に行かすのがもったいない。」という考え方ですな。 そうしてですな、そのときに、もうこの夫は、妻を別に行かさんようにですね、鼻を何かでもって切って、鼻の方に傷をつけるんですよ。そうしたら、妻はいわば鼻モウモウになってしまった。 そうなると、自分が亡くなっても誰も嫁にもらわんでしょう。もうそうして、こうなったあげく今度は、その夫がだんだん反対に治ってきたらしいですよ。それで、まあ、鼻切って後夫の病気が治って、今度は働くようになったらですね、自分で妻の鼻を切っているんだが、妻の鼻がもう格好がないでしょう。それがいやになってきたらしい。それでまあ、離縁みたいようにして、別で女をこしらえて、そんで家に連れて来たらしい。妻ははもう仕方なく自分の家に戻っておったんですなあ。 そして、ある十五夜、旧の十五夜のお月見みたいですなあ、あのときに二人がこうお月見拝みをしているときですね、急ににわかに天気が悪くなって、雲がこう集まってですね、今度はもう雷雨ですなあ。雷がガンガンこうして、そんで二人の上に雷が落ちて、二人とも亡くなったという。 だから、その鼻を切られた女はこうなっても幸いに生き残って、悪いことしている二人は、二人とも亡くなったという説がある。だから、まあこれは、こういう悪いことはしないようにという世の中の物知らせですな。
全体の記録時間数 3:22
物語の時間数 3:05
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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