鼠の祟り(共通語)

概要

鼠の話をしますけど、これは何か、おとぎ話みたいような話でありまするが、また、これがきっしりあいますのでそのお話をしたいと思っています。 ある人がこの島で稲を作っていると、鼠があんまり稲を荒らしたもんですから、ある物知りの人に、「鼠をのける方法はありませんか。」と聞いたら、その人は、「じゃあ、一番北側の子(ね)が鼠の方角はなんですから、御神酒を持って子の方角に向かってお願いをしなさい。」と教えられたから、御神酒を持って、子の方角に向かって、「ここでは、土地が狭いくて鼠の暮らしができないから、野の広いところに行ってください。」と願ったそうであります。 そうすると、そのお願いするときに、後ろの方から何か物音があったようで、その人が後ろ振り向いて見たら、鼠が側に寄って来たと。「ああ、これは鼠だな。」と思って、お願いする手をやめて、何か石を探して、その鼠にすぐぶっけたそうですね。そうしたらその石は、鼠は頭の方にあたって、その泥の中にこう押し込まれたそうです。その人は、「もう一つぶっつけてやろう。」とまた何か石でも投げようとしていたら、鼠は飛び上がって逃げて行ってしもうたそうです。 そうしたら、逃げて行った鼠が島中の鼠を集めて、一晩で一反分の田の稲をみんな荒らしてしまったという話です。だから、鼠にはあんまりいたずらするもんではないという説もあります。

再生時間:2:01

民話詳細DATA

レコード番号 47O380699
CD番号 47O38C035
決定題名 鼠の祟り(共通語)
話者がつけた題名 鼠の害
話者名 与那覇守助
話者名かな よなはしゅすけ
生年月日 19100501
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊平屋村字田名
記録日 19800907
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊平屋村田名 T01 A16 
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20,51
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊平屋村民話集 P80
キーワード 鼠,稲,方角,御神酒
梗概(こうがい) 鼠の話をしますけど、これは何か、おとぎ話みたいような話でありまするが、また、これがきっしりあいますのでそのお話をしたいと思っています。 ある人がこの島で稲を作っていると、鼠があんまり稲を荒らしたもんですから、ある物知りの人に、「鼠をのける方法はありませんか。」と聞いたら、その人は、「じゃあ、一番北側の子(ね)が鼠の方角はなんですから、御神酒を持って子の方角に向かってお願いをしなさい。」と教えられたから、御神酒を持って、子の方角に向かって、「ここでは、土地が狭いくて鼠の暮らしができないから、野の広いところに行ってください。」と願ったそうであります。 そうすると、そのお願いするときに、後ろの方から何か物音があったようで、その人が後ろ振り向いて見たら、鼠が側に寄って来たと。「ああ、これは鼠だな。」と思って、お願いする手をやめて、何か石を探して、その鼠にすぐぶっけたそうですね。そうしたらその石は、鼠は頭の方にあたって、その泥の中にこう押し込まれたそうです。その人は、「もう一つぶっつけてやろう。」とまた何か石でも投げようとしていたら、鼠は飛び上がって逃げて行ってしもうたそうです。 そうしたら、逃げて行った鼠が島中の鼠を集めて、一晩で一反分の田の稲をみんな荒らしてしまったという話です。だから、鼠にはあんまりいたずらするもんではないという説もあります。
全体の記録時間数 3:07
物語の時間数 2:01
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP