美織所(共通語)

概要

これは、昔、尚円王がですね、伊江島の仲村渠マカテーという非常に美人がおったんだそうですが、その美人との恋愛(こいあい)でですね、その仲村渠マカテーがその美織所(ちゅらういんじょ)でいつも、しょっちゅうは通い会えないから、昔は、今みたような便利じゃないから、通えないから、むこうへ来て、仲村渠マカテーがここに来て、そして、布を織ったんだそうです。そして、その布は歌があるんですが、「仲村渠(なかんだかり)マカテ 七ひざい布(ぬぬ)や〔仲村渠マカテの織っている 七尋の布は〕 伊平屋(いは)ぬ松金(まちがに)が 遊(あす)び手布(てさじ)〔伊平屋の松金の 踊り手さじ〕。」という歌が、どこかにあるはずです。それで、仲村渠マカテが恋愛で、そこに来て布を織って、尚円王の、この尚円王は、非常に遊ぶのも好きであったんだそうです。それで、手巾(てぃさーじ)を尚円王にあげたという話ですがね、それは、伊江島にも話があるんですが、私は、伊江島でおったんですが。この仲村渠マカテーという人は、非常に美人であったんだそうです。伊江島の東江上(あがりえうえ)の人なんだそうですが、この伊是名の金丸と恋愛があって、そして、むこうの、伊江島の青年が、これは、こんな美人を他の男にやるわけにはいかん。なんとかして、くい止めようということで、伊江島の青年があるとき……。尚円王は、いつも伊江島の北の海岸に、舟が着くんだそうです。そこに来て、来たときに、仲村渠マカテーは、尚円王に会いに行くんだそうです。そしたら、伊江島の青年は、それは、今日行くから何とかしてやろうということで、みんな集まって行ったんだそうです。そして、仲村渠マカテーは、これは、じゃまされてはいかんということで、海へ飛び込んだらしいんです。それで、仲村渠マカテーは、亡くなったわけです。という話がありますが、伊江島でもその歌がありますがね、「上原(ういーばる)の柴苔(すそ)や 取(とぅ)ゆるむのーあらん〔上原の柴苔は取るものではない〕 仲村渠(なかんだかり)マカテ 潮(うす)にむまち〔仲村渠マカテを潮にもませて〕。」という歌がある。そして、仲村渠マカテーがそこに沈んだという話もある。そして、美織所は、仲村渠マカテーが恋仲でしょっちゅう通うことができんもんだから、ここへ来て布織ったということです。

再生時間:8:37

民話詳細DATA

レコード番号 47O382998
CD番号 47O38C154
決定題名 美織所(共通語)
話者がつけた題名
話者名 浜里正治
話者名かな はまざとまさはる
生年月日 18980913
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊是名村字仲田
記録日 19820905
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊是名村 T15 A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 いぜな島の民話 P173
キーワード 尚円王,伊江島,仲村渠マカテー,美人,恋愛,美織所,布,歌,伊平屋,松金,手巾,東江上,伊是名,金丸と恋愛,上原,柴苔
梗概(こうがい) これは、昔、尚円王がですね、伊江島の仲村渠マカテーという非常に美人がおったんだそうですが、その美人との恋愛(こいあい)でですね、その仲村渠マカテーがその美織所(ちゅらういんじょ)でいつも、しょっちゅうは通い会えないから、昔は、今みたような便利じゃないから、通えないから、むこうへ来て、仲村渠マカテーがここに来て、そして、布を織ったんだそうです。そして、その布は歌があるんですが、「仲村渠(なかんだかり)マカテ 七ひざい布(ぬぬ)や〔仲村渠マカテの織っている 七尋の布は〕 伊平屋(いは)ぬ松金(まちがに)が 遊(あす)び手布(てさじ)〔伊平屋の松金の 踊り手さじ〕。」という歌が、どこかにあるはずです。それで、仲村渠マカテが恋愛で、そこに来て布を織って、尚円王の、この尚円王は、非常に遊ぶのも好きであったんだそうです。それで、手巾(てぃさーじ)を尚円王にあげたという話ですがね、それは、伊江島にも話があるんですが、私は、伊江島でおったんですが。この仲村渠マカテーという人は、非常に美人であったんだそうです。伊江島の東江上(あがりえうえ)の人なんだそうですが、この伊是名の金丸と恋愛があって、そして、むこうの、伊江島の青年が、これは、こんな美人を他の男にやるわけにはいかん。なんとかして、くい止めようということで、伊江島の青年があるとき……。尚円王は、いつも伊江島の北の海岸に、舟が着くんだそうです。そこに来て、来たときに、仲村渠マカテーは、尚円王に会いに行くんだそうです。そしたら、伊江島の青年は、それは、今日行くから何とかしてやろうということで、みんな集まって行ったんだそうです。そして、仲村渠マカテーは、これは、じゃまされてはいかんということで、海へ飛び込んだらしいんです。それで、仲村渠マカテーは、亡くなったわけです。という話がありますが、伊江島でもその歌がありますがね、「上原(ういーばる)の柴苔(すそ)や 取(とぅ)ゆるむのーあらん〔上原の柴苔は取るものではない〕 仲村渠(なかんだかり)マカテ 潮(うす)にむまち〔仲村渠マカテを潮にもませて〕。」という歌がある。そして、仲村渠マカテーがそこに沈んだという話もある。そして、美織所は、仲村渠マカテーが恋仲でしょっちゅう通うことができんもんだから、ここへ来て布織ったということです。
全体の記録時間数 8:44
物語の時間数 8:37
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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