
アカマタの話、このアカマタはもう毎日、赤い手ぬぐいをかぶって、美男子になってきて、この家に忍んできて、来たら、このまた若い娘は、このアカマタを人間だと思って、アカマタとは思わないよ。通っているうちに一回は親が見つけた。赤い手ぬぐいをかぶって来たので、人間と思って、アカマタなのに、娘には人間に見えて、二人は忍びあっていたので、若い娘に強く念を押して、「お前は、ここに毎日忍んでくるのは……。おまえが、あの男はお前を慕っていると思っているだろうが、あれは人間ではないよ、人間ではない。」と教えて、何か芭蕉を織っているところへ、いや違う、芭蕉を、この親がまた、「それでは、あんな男が来たときは……。」何かこの芭蕉を、昔は大きいミージョーキに芭蕉をたくさんたたんで、それにいっぱい入れて、「それでこれを針で、この芭蕉を針の目に通したのを、男の頭に刺して、この人を行かせなさい。貴方は人間と思って行かせるんだろうけど。」と言って。針を刺したら、男は飛び出して走って行ったので、この芭蕉はビリビリビリとすぐ大きなバーキの中からずっと出たので、今度はそれが終ったら、芭蕉がみんな出てしまったので、「もうあのあとを追って、どうなっているのか見ないといけないなあ。」と思って芭蕉をたどって行くと、大きなミージョーキのいっばいの芭蕉を全部持って行ったので、それをたどって行くと、アカマタがとぐろをまいていた。「あっ、アカマタだったんだ。」と娘は、それからど肝が抜けたという話があるよ。ほんとうの話なのかデマなのか、この話はこんなだよ。このアカマタと人間との何か妊娠の経験があったのか、それははっきりわからないけれど、三月三日に海に降りて行って潮をなめたら、あのアカマタの子はきれいさっぱり下りる。これはその道理だよ。
| レコード番号 | 47O382993 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C154 |
| 決定題名 | 蛇婿入り(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊是名千松 |
| 話者名かな | いぜなせんまつ |
| 生年月日 | 18920323 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字勢理客 |
| 記録日 | 19810404 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T14 B18 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P20 |
| キーワード | アカマタ,赤い手ぬぐい,美男子,芭蕉,ミージョーキ,針,三月三日,潮 |
| 梗概(こうがい) | アカマタの話、このアカマタはもう毎日、赤い手ぬぐいをかぶって、美男子になってきて、この家に忍んできて、来たら、このまた若い娘は、このアカマタを人間だと思って、アカマタとは思わないよ。通っているうちに一回は親が見つけた。赤い手ぬぐいをかぶって来たので、人間と思って、アカマタなのに、娘には人間に見えて、二人は忍びあっていたので、若い娘に強く念を押して、「お前は、ここに毎日忍んでくるのは……。おまえが、あの男はお前を慕っていると思っているだろうが、あれは人間ではないよ、人間ではない。」と教えて、何か芭蕉を織っているところへ、いや違う、芭蕉を、この親がまた、「それでは、あんな男が来たときは……。」何かこの芭蕉を、昔は大きいミージョーキに芭蕉をたくさんたたんで、それにいっぱい入れて、「それでこれを針で、この芭蕉を針の目に通したのを、男の頭に刺して、この人を行かせなさい。貴方は人間と思って行かせるんだろうけど。」と言って。針を刺したら、男は飛び出して走って行ったので、この芭蕉はビリビリビリとすぐ大きなバーキの中からずっと出たので、今度はそれが終ったら、芭蕉がみんな出てしまったので、「もうあのあとを追って、どうなっているのか見ないといけないなあ。」と思って芭蕉をたどって行くと、大きなミージョーキのいっばいの芭蕉を全部持って行ったので、それをたどって行くと、アカマタがとぐろをまいていた。「あっ、アカマタだったんだ。」と娘は、それからど肝が抜けたという話があるよ。ほんとうの話なのかデマなのか、この話はこんなだよ。このアカマタと人間との何か妊娠の経験があったのか、それははっきりわからないけれど、三月三日に海に降りて行って潮をなめたら、あのアカマタの子はきれいさっぱり下りる。これはその道理だよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:02 |
| 物語の時間数 | 2:54 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |