子供の肝 仲順流れ(シマグチ)

概要

この長男はね、長男に、「親の仲順大主は病気だから、子を殺して、親に乳を飲ませてくれ、私の命は救えるから、命は助かるから。」と、大主が言うと、この長男が言うには、「仲順大主はかなり年も取っているのだから、死ぬのなら死んでもいい。子を殺して大主に乳を飲ませることはできない。」と言った。長男がそう言ったので、また次男を呼んで、聞いたら、次男にも、「大主はもう親は病気だから、お前の子を殺して、この乳は私に飲ませてくれ。」と、大主が言うと、次男も、「大主はもう、年もかなり寄っているのだから、死ぬのなら、いや、親は死ぬんだったら死んでもいいけど、子どもを殺して大主に乳を飲ますことはできない。」と言った。言ったので大主は、「そうか。」と言って、「もう、いい。」と言った。また三男を呼んで聞いたら、三男の夫婦を呼ぶと、赤ちゃんを抱いたままだったが、呼んでそう言ったら、三男は心がきれいで、「親というものは、この年になってから、またと生まれ変って拝まれるものではない。子は今から産めばいくらでも産めるから、ぜひとも子を殺してまでも、乳は大主にあげて、親を助ける。」と言ったので、子が、三男がそう言ったので、大主は、「介抱して(乳を)飲ませてくれ。」と、言って、「さあ、三男よく聞きなさい、お前たち子ども三人の心を親は試すためで、親は病気ではない。心を試そうと思って乳を飲ませてくれと、言っているのだから、どこどこを何百メートル通っていけば、三本松があるから、その三本松の下のここの方に黄金を埋めてあるから行って取りなさい。あさって、三尺穴を掘ってあさって取って来なさいよ。」と、言った。(三男は)夜行って、あさってね、取ってきたって。またこの長男は、黄金を三男が取っているとのことを聞いたので、夜、忍んできて三男を殺そうとして来たのだけど、殺されたのかなあ三男は。次男だったのか、長男だったか殺したはず。だけど大主が何かして助けたかなあ。

再生時間:2:55

民話詳細DATA

レコード番号 47O382923
CD番号 47O38C150
決定題名 子供の肝 仲順流れ(シマグチ)
話者がつけた題名 仲順大主と三人の子供
話者名 東江市太郎
話者名かな あがりえいちたろう
生年月日 19001212
性別
出身地 沖縄県島尻郡伊是名村字伊是名
記録日 19810403
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 島尻郡伊是名村 T12 A18
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 いぜな島の民話 P43
キーワード 長男,仲順大主,病気,乳,次男,三男,介抱,心,三本松,黄金
梗概(こうがい) この長男はね、長男に、「親の仲順大主は病気だから、子を殺して、親に乳を飲ませてくれ、私の命は救えるから、命は助かるから。」と、大主が言うと、この長男が言うには、「仲順大主はかなり年も取っているのだから、死ぬのなら死んでもいい。子を殺して大主に乳を飲ませることはできない。」と言った。長男がそう言ったので、また次男を呼んで、聞いたら、次男にも、「大主はもう親は病気だから、お前の子を殺して、この乳は私に飲ませてくれ。」と、大主が言うと、次男も、「大主はもう、年もかなり寄っているのだから、死ぬのなら、いや、親は死ぬんだったら死んでもいいけど、子どもを殺して大主に乳を飲ますことはできない。」と言った。言ったので大主は、「そうか。」と言って、「もう、いい。」と言った。また三男を呼んで聞いたら、三男の夫婦を呼ぶと、赤ちゃんを抱いたままだったが、呼んでそう言ったら、三男は心がきれいで、「親というものは、この年になってから、またと生まれ変って拝まれるものではない。子は今から産めばいくらでも産めるから、ぜひとも子を殺してまでも、乳は大主にあげて、親を助ける。」と言ったので、子が、三男がそう言ったので、大主は、「介抱して(乳を)飲ませてくれ。」と、言って、「さあ、三男よく聞きなさい、お前たち子ども三人の心を親は試すためで、親は病気ではない。心を試そうと思って乳を飲ませてくれと、言っているのだから、どこどこを何百メートル通っていけば、三本松があるから、その三本松の下のここの方に黄金を埋めてあるから行って取りなさい。あさって、三尺穴を掘ってあさって取って来なさいよ。」と、言った。(三男は)夜行って、あさってね、取ってきたって。またこの長男は、黄金を三男が取っているとのことを聞いたので、夜、忍んできて三男を殺そうとして来たのだけど、殺されたのかなあ三男は。次男だったのか、長男だったか殺したはず。だけど大主が何かして助けたかなあ。
全体の記録時間数 3:11
物語の時間数 2:55
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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