
仲里節について、ちょっとお話いたします。仲里という歌は、久米島具志川の仲里、いや、もとい、久米島仲里村の歌であるのか、それとも伊是名村での歌であるのか、と両方について、ちょっと疑問があるようですが。 事実、この仲里節は、伊是名村字仲田のことをいうておるのであります。昔、その当時、仲里と書いて首里に貢物(みつぎもの)をしたときの表札が、里という字の下の二つの文字をぬかして、消えてしまって、それから仲田ということになったようであります。事実、この仲里節は、伊是名村仲田においての歌であったという話が、今に伝われてありますが、その原典は、いわゆる、「諸見(しょみ)や首里(しゅい)親国(うぇーぐに)〔諸見は伊平屋王加那志が生まれた部落だから首里親国のように一番はなやかである〕仲里(なかざと)や田舎(いなか) 田舎山里(やまざとう)や花や咲かに〔それにしても、仲田部落は田舎山国である。田舎山国に花(きれいな娘)は咲くだろうか〕。」と、いうことがあります。「遊(あし)び諸見仲田 花や真勢理客(まじっちゃく)〔遊び花園は諸見や仲田 花(娘)がきれいなのは勢理客〕仲里(なかざとぅ)ぬ後(くし)や御行逢(ういちぇー)どぅくる〔景気のいい仲田部落の後ろが、あなたとわたしの行き合うところ〕。」という歌もある。だから、その当時、ほんとに毛遊(むーあし)びの盛んであったということが、この歌によって立証(りっそう)されるのであります。仲里ぬ後(くし)や御行逢(ういちぇー)どぅくる、というところは、昔、毛遊(むーあし)びであっちこっちの部落を歩きつつ、若者が集まり集まって、しまいには仲里の後(くし)の仲里(なかざと)森というところで、一緒(いっそ)に会って夜を明かしたお話も伝わっているようであります。でありますから、この仲里森(むい)というのが仲里節の由来に適合しておるのでもあります。仲田村を付け加えて、昔は仲里村といってたようであります。このお話は、ここの昔の老人たちがよく話されております。以上。
| レコード番号 | 47O382908 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C150 |
| 決定題名 | 仲里節について |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 野村朝清 |
| 話者名かな | のむらちょうせい |
| 生年月日 | 19130720 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字諸見 |
| 記録日 | 19810402 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T12 A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 60,90 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P202 |
| キーワード | 仲里節,歌,久米島,仲里村,伊是名村,仲田,首里,貢物,表札,原典,諸見,伊平屋王加那志,田舎山里,勢理客,毛遊び,仲里森 |
| 梗概(こうがい) | 仲里節について、ちょっとお話いたします。仲里という歌は、久米島具志川の仲里、いや、もとい、久米島仲里村の歌であるのか、それとも伊是名村での歌であるのか、と両方について、ちょっと疑問があるようですが。 事実、この仲里節は、伊是名村字仲田のことをいうておるのであります。昔、その当時、仲里と書いて首里に貢物(みつぎもの)をしたときの表札が、里という字の下の二つの文字をぬかして、消えてしまって、それから仲田ということになったようであります。事実、この仲里節は、伊是名村仲田においての歌であったという話が、今に伝われてありますが、その原典は、いわゆる、「諸見(しょみ)や首里(しゅい)親国(うぇーぐに)〔諸見は伊平屋王加那志が生まれた部落だから首里親国のように一番はなやかである〕仲里(なかざと)や田舎(いなか) 田舎山里(やまざとう)や花や咲かに〔それにしても、仲田部落は田舎山国である。田舎山国に花(きれいな娘)は咲くだろうか〕。」と、いうことがあります。「遊(あし)び諸見仲田 花や真勢理客(まじっちゃく)〔遊び花園は諸見や仲田 花(娘)がきれいなのは勢理客〕仲里(なかざとぅ)ぬ後(くし)や御行逢(ういちぇー)どぅくる〔景気のいい仲田部落の後ろが、あなたとわたしの行き合うところ〕。」という歌もある。だから、その当時、ほんとに毛遊(むーあし)びの盛んであったということが、この歌によって立証(りっそう)されるのであります。仲里ぬ後(くし)や御行逢(ういちぇー)どぅくる、というところは、昔、毛遊(むーあし)びであっちこっちの部落を歩きつつ、若者が集まり集まって、しまいには仲里の後(くし)の仲里(なかざと)森というところで、一緒(いっそ)に会って夜を明かしたお話も伝わっているようであります。でありますから、この仲里森(むい)というのが仲里節の由来に適合しておるのでもあります。仲田村を付け加えて、昔は仲里村といってたようであります。このお話は、ここの昔の老人たちがよく話されております。以上。 |
| 全体の記録時間数 | 3:45 |
| 物語の時間数 | 3:23 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |