
山ごもりは、あれはいつの日かね。お産をしない若い女が、お産をしたいなら、山ごもりという行事があります。その山ごもりという行事は、勢理客部落の北側にある大野山(おおやま)と、方言でいう大野山(うふやま)といいます。その絶頂に、この御願(うがん)するところがあるようであります。私らは見たことはありませんけれども、話を聞いておりますが。それで、方言で神人(かみんちゅう)、神人(かみびと)の使いの人が、一緒にお産をしない女を連れて行って、三日間、山ごもりといってさせますが、そこは、男性禁止で、女ばかり行って御願をするとこであるようであります。女を御願させて、何か女の懐に抱かせるひとつの器物であるようですが、これは、極秘でどんなものかわかりません。人にも聞かせもしません。多分、この器物というのは、男性の性器みとうな形にしておるかとも存じられてますが、それは、その神人(かみんちゅ)に聞いてみなければわかりませんが、その辺は調査されたらわかります。それで、向こう行って、御願(うがん)をして子どもを産んだというのがおるようでありますが、長い間、いない人は、できないかと思います。はっきりしたことは、わかりませんけれども、そういうふうな行事があります。まあ、お産をしないでも、毎年その行事はやっておりますが、やはり、大野山(うふやま)というところの、半分から上のところは、伐木(ばっぽく)をするのも禁止されて、やはり、無理やりに松、木を伐採させないように、昔の政治家の方針でもあっただろうと思います。それは、あの、やはり、精神的にお産しない女は、やはり、あのひとつの器物を抱かしておれば、それに心が集中していって、動物にいえば、発情的みたような作用を起こして、妊娠するかとも思いますね。
| レコード番号 | 47O382713 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C140 |
| 決定題名 | 山グムイの話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 西賢次郎 |
| 話者名かな | にしけんじろう |
| 生年月日 | 19000320 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字諸見 |
| 記録日 | 19800904 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T07 A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 80 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P182 |
| キーワード | 山ごもり,お産,行事,勢理客,大野山,御願,神人,極秘,器物,男性の性器,妊娠 |
| 梗概(こうがい) | 山ごもりは、あれはいつの日かね。お産をしない若い女が、お産をしたいなら、山ごもりという行事があります。その山ごもりという行事は、勢理客部落の北側にある大野山(おおやま)と、方言でいう大野山(うふやま)といいます。その絶頂に、この御願(うがん)するところがあるようであります。私らは見たことはありませんけれども、話を聞いておりますが。それで、方言で神人(かみんちゅう)、神人(かみびと)の使いの人が、一緒にお産をしない女を連れて行って、三日間、山ごもりといってさせますが、そこは、男性禁止で、女ばかり行って御願をするとこであるようであります。女を御願させて、何か女の懐に抱かせるひとつの器物であるようですが、これは、極秘でどんなものかわかりません。人にも聞かせもしません。多分、この器物というのは、男性の性器みとうな形にしておるかとも存じられてますが、それは、その神人(かみんちゅ)に聞いてみなければわかりませんが、その辺は調査されたらわかります。それで、向こう行って、御願(うがん)をして子どもを産んだというのがおるようでありますが、長い間、いない人は、できないかと思います。はっきりしたことは、わかりませんけれども、そういうふうな行事があります。まあ、お産をしないでも、毎年その行事はやっておりますが、やはり、大野山(うふやま)というところの、半分から上のところは、伐木(ばっぽく)をするのも禁止されて、やはり、無理やりに松、木を伐採させないように、昔の政治家の方針でもあっただろうと思います。それは、あの、やはり、精神的にお産しない女は、やはり、あのひとつの器物を抱かしておれば、それに心が集中していって、動物にいえば、発情的みたような作用を起こして、妊娠するかとも思いますね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:57 |
| 物語の時間数 | 3:35 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |