
ぼくもまだ見ていない。何カ年前になりますかね、その行事を調査するためにみえてですね、(調査を)やったら、その調査の方にですね、この(山グムイの)係の方が(器物を)見せるか、出して見せるかなと思ったけど、見せないわけね。で、後から、済んであとから、その主はね、係の方は、何とか言えば出すんだがということで、むこうも出せるか、出せないかでね、とうとう終ったんだけども、行事終ったんだけどもね、あのとき出ているんでしたら、ぼくも見よったんだけどもね。何か、保管場所がね、変わるらしい。 マーニという椰子みたいなのがあるでしょう。ご存知ですかな、マーニって。何椰子かなこういった葉っぱの長いやつ。あの根っこの方に、瓶(かめ)に入れてですね。保管してあるんですよ。で、それが、毎年変わるというんですね、隠し場所が。今度はこっちに隠す、今度はあっちに隠すしで、人目に知れないようにということでね。行事のときだけ、で、その行事の方の責任者が、今は島にいないわけ。本島の方に出てるわけね、その神人(かみんちゅ)が。で、その神人の名前が、マニカニというんです。マニカニ。その方がしかできないわけよ、山グムイの行事は。で、この方は、その行事の日になると、二、三日前に島に来るわけ。山グムイというんですよ、山に隠れてね。昔は、二、三日泊まりよったそうです。山の中で、ん。神人(かみんちゅう)だけですね、で、今は泊まることはないんですけども、一応、拝んですぐ帰るんですけどもね、そのときに、行事をする前にね、子宝を授かりたいという人がいたならばね、その人に連絡して、一応、これを取り出してから、ちゃんと、拝むところがあるわけ。その山の中に、お宮みたいのが造られていて、そこのそばを、小(ちっ)さな川が通っているわけ。そこで洗って、ちゃんとね、その性器、男女同じように、ちゃんと洗ってね、清めて、その拝みをする女の人の、懐の中に、こう納めてね、両方納めて、拝みをするわけ。そこの宮のところに行って、「子どもがいないから、子どもを授からせて下さい。」と、いうことで拝みして、したならば、その女の人はその年からあるいは、その月から子どもができてくると、そういう物体なんですけども。この山グムイというのは、その性器をちゃんと清めて、拝みするだけですね。で、子宝授からせて下さいというのは、その人たちから要望があれば、やるわけです。だから、その性器ぼくもまだ、見てないわけですよ、これは、この村でもですね、この性器みてる人は、ほんのわずかなんですよ。役場に、今、五十名くらい職員がいるんですけど、見ているのは、二、三名しかいないでしょう。ぼくも、まだ見てないですけどね、ですから、どんなふうにしてつくられているかといったら、やはり、男のやつは、ちゃんと盛り上って、女のは、ちゃんとひっこんでいるんですがね、実物よりも、もっと大きいという話を聞いてますがね、いつか機会があるときに見てみましょうね。
| レコード番号 | 47O382634 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C136 |
| 決定題名 | 山グムイ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 陰陽鈴 |
| 話者名 | 伊礼正則 |
| 話者名かな | いれいまさのり |
| 生年月日 | 19270511 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字仲田 |
| 記録日 | 19800906 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T04 B09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20,80 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いぜな島の民話 P183 |
| キーワード | 行事,山グムイ,器物,マーニ,椰子,瓶,隠し場所,神人,マニカニ,子宝,拝む,お宮,性器 |
| 梗概(こうがい) | ぼくもまだ見ていない。何カ年前になりますかね、その行事を調査するためにみえてですね、(調査を)やったら、その調査の方にですね、この(山グムイの)係の方が(器物を)見せるか、出して見せるかなと思ったけど、見せないわけね。で、後から、済んであとから、その主はね、係の方は、何とか言えば出すんだがということで、むこうも出せるか、出せないかでね、とうとう終ったんだけども、行事終ったんだけどもね、あのとき出ているんでしたら、ぼくも見よったんだけどもね。何か、保管場所がね、変わるらしい。 マーニという椰子みたいなのがあるでしょう。ご存知ですかな、マーニって。何椰子かなこういった葉っぱの長いやつ。あの根っこの方に、瓶(かめ)に入れてですね。保管してあるんですよ。で、それが、毎年変わるというんですね、隠し場所が。今度はこっちに隠す、今度はあっちに隠すしで、人目に知れないようにということでね。行事のときだけ、で、その行事の方の責任者が、今は島にいないわけ。本島の方に出てるわけね、その神人(かみんちゅ)が。で、その神人の名前が、マニカニというんです。マニカニ。その方がしかできないわけよ、山グムイの行事は。で、この方は、その行事の日になると、二、三日前に島に来るわけ。山グムイというんですよ、山に隠れてね。昔は、二、三日泊まりよったそうです。山の中で、ん。神人(かみんちゅう)だけですね、で、今は泊まることはないんですけども、一応、拝んですぐ帰るんですけどもね、そのときに、行事をする前にね、子宝を授かりたいという人がいたならばね、その人に連絡して、一応、これを取り出してから、ちゃんと、拝むところがあるわけ。その山の中に、お宮みたいのが造られていて、そこのそばを、小(ちっ)さな川が通っているわけ。そこで洗って、ちゃんとね、その性器、男女同じように、ちゃんと洗ってね、清めて、その拝みをする女の人の、懐の中に、こう納めてね、両方納めて、拝みをするわけ。そこの宮のところに行って、「子どもがいないから、子どもを授からせて下さい。」と、いうことで拝みして、したならば、その女の人はその年からあるいは、その月から子どもができてくると、そういう物体なんですけども。この山グムイというのは、その性器をちゃんと清めて、拝みするだけですね。で、子宝授からせて下さいというのは、その人たちから要望があれば、やるわけです。だから、その性器ぼくもまだ、見てないわけですよ、これは、この村でもですね、この性器みてる人は、ほんのわずかなんですよ。役場に、今、五十名くらい職員がいるんですけど、見ているのは、二、三名しかいないでしょう。ぼくも、まだ見てないですけどね、ですから、どんなふうにしてつくられているかといったら、やはり、男のやつは、ちゃんと盛り上って、女のは、ちゃんとひっこんでいるんですがね、実物よりも、もっと大きいという話を聞いてますがね、いつか機会があるときに見てみましょうね。 |
| 全体の記録時間数 | 4:51 |
| 物語の時間数 | 4:14 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |