
尚円王は、伊是名村の諸見で生まれた。尚円王は、農業のやり方が上手で逆田と呼ばれる田を耕していた。日照りが続き、下にある田は、水がなくなったが、逆田には、水がいっぱいたまっていて、不自由しなかった。諸見の村人は、尚円が娘たちに頼んで、夜、こっそり下の方の田の水を上にある逆田に水を入れさせたと思い、尚円を憎んで殺そうとした。尚円は、あぶなくなったので、五才になる弟を連れて国頭の宜名真に逃げた。」ところが尚円は、そこでも人々に憎まれて、殺されそうになった。そこで、越来の港間切りに逃げると、そこでは、人々に尊い人だと思われるようになった。首里の王様が、そのことを聞き、四・五年経ってから尚円を王様にした。伊是名城の右側に石で囲んだ泉がある。それは、尚円のために人々が作ったものである。その水は、多くも少くもならなかった。「伊是名城の石川の水や、首里にあたらまじ御主にあぎら。」という歌は、「この泉が首里にあったら、王様にさしあげるものを。」という意味である。
| レコード番号 | 47O382631 |
|---|---|
| CD番号 | 47O38C136 |
| 決定題名 | 尚円王 逆田(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊礼ゴザ |
| 話者名かな | いれいござ |
| 生年月日 | 19050328 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字仲田 |
| 記録日 | 19800905 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 島尻郡伊是名村 T04 B06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 尚円王,伊是名村,諸見,逆田,日照り,国頭,宜名真,越来,港間切り,首里,王様,伊是名城,泉,歌 |
| 梗概(こうがい) | 尚円王は、伊是名村の諸見で生まれた。尚円王は、農業のやり方が上手で逆田と呼ばれる田を耕していた。日照りが続き、下にある田は、水がなくなったが、逆田には、水がいっぱいたまっていて、不自由しなかった。諸見の村人は、尚円が娘たちに頼んで、夜、こっそり下の方の田の水を上にある逆田に水を入れさせたと思い、尚円を憎んで殺そうとした。尚円は、あぶなくなったので、五才になる弟を連れて国頭の宜名真に逃げた。」ところが尚円は、そこでも人々に憎まれて、殺されそうになった。そこで、越来の港間切りに逃げると、そこでは、人々に尊い人だと思われるようになった。首里の王様が、そのことを聞き、四・五年経ってから尚円を王様にした。伊是名城の右側に石で囲んだ泉がある。それは、尚円のために人々が作ったものである。その水は、多くも少くもならなかった。「伊是名城の石川の水や、首里にあたらまじ御主にあぎら。」という歌は、「この泉が首里にあったら、王様にさしあげるものを。」という意味である。 |
| 全体の記録時間数 | 4:30 |
| 物語の時間数 | 4:08 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |