化け猫女房(方言)

概要

猫が女の人に化けて人間と夫婦になった。男の子が二人生まれた。子供たちは自分たちの母親が猫だと知り、父親にそれを教えた。父親は籠いっぱい魚を買ってこさせ、妻にその魚を持って家から出て行くように言う。父親が、出て行った妻の後を付けていくと、妻だった猫は魚を持って洞窟の中に入っていき、猫の大将に、追い出された恨みで夫を殺すと話しているのを聞く。そして、猫の大将が、「高鳴きするなよう、青鳴きするなよう、高鳴き、青鳴きしたら、ナガサク、ンガヤマのアダンのまたで首掛けて、北の風が吹いたら南のアダンのまたで、コッコロ、コッコロ(ゴツンゴツンと頭を打つ様子)、はあ、恐ろしいものだ」と唱えれば、猫には人間の命を取ることができないのだといっているのも聞いた。それで猫がやってきて高鳴きした時、その男は、洞窟で大将猫が話していたように、鍋のわら蓋を門のところに置き、「高鳴きするなよう・・・・」と唱えたので、猫はその男の命を取ることができなかった。

再生時間:3:44

民話詳細DATA

レコード番号 47O230656
CD番号 47O23C040
決定題名 化け猫女房(方言)
話者がつけた題名
話者名 新里ムヤ
話者名かな しんざとむや
生年月日 19070629
性別
出身地 沖縄県粟国村浜
記録日 19820920
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 粟国T30A01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情 ラジオから
文字化資料 粟国島の民話P216
キーワード 化け猫,呪文,猫の高鳴き,北風,
梗概(こうがい) 猫が女の人に化けて人間と夫婦になった。男の子が二人生まれた。子供たちは自分たちの母親が猫だと知り、父親にそれを教えた。父親は籠いっぱい魚を買ってこさせ、妻にその魚を持って家から出て行くように言う。父親が、出て行った妻の後を付けていくと、妻だった猫は魚を持って洞窟の中に入っていき、猫の大将に、追い出された恨みで夫を殺すと話しているのを聞く。そして、猫の大将が、「高鳴きするなよう、青鳴きするなよう、高鳴き、青鳴きしたら、ナガサク、ンガヤマのアダンのまたで首掛けて、北の風が吹いたら南のアダンのまたで、コッコロ、コッコロ(ゴツンゴツンと頭を打つ様子)、はあ、恐ろしいものだ」と唱えれば、猫には人間の命を取ることができないのだといっているのも聞いた。それで猫がやってきて高鳴きした時、その男は、洞窟で大将猫が話していたように、鍋のわら蓋を門のところに置き、「高鳴きするなよう・・・・」と唱えたので、猫はその男の命を取ることができなかった。
全体の記録時間数 4:54
物語の時間数 3:44
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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