
漁師が海から上がってくると、シュクの裏山のンメーヤマにキジムナーがいたってよ。夏の話だが。丁度その時、キジムナーの子が生まれて、人間と同じようにへその緒を切っていたんだって。その漁師のおじいさんは、何も言わなければなんでもないのに、海から戻ってそこに来合わせたんだね。「お前たちキジムナーが、人間と同じようにへその緒を切るわけがあるか」と言ったんだって。そしたらキジムナーが怒って、おじいさんはずっと追っかけられてね。後井戸の水はいっぱいだったんだよ、昔は。家の中にいると家を焼かれると言って、後井戸に沈んで鼻だけ出して、息をしていたらしいよ。井戸の側はそのおじいさんの家だったので、「確かここらまで来たが・・・・」とキジムナーはあっちこっち探したそうだよ。だけどとうとう探すことが出来ずに、那覇のユアー城のアコー木の住処に帰っていったって。ユアー城は豚を殺すところだったが、そこにアコー木があったそうだよ。後で家を焼かれたという話もあったよ。それははっきり分からない。先祖の話を聞いただけだよ。だからアコー木は悪いからといってここでは伐って捨てているよ。
| レコード番号 | 47O230604 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C036 |
| 決定題名 | キジムナー と臍の緒(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊佐カマダ |
| 話者名かな | いさかまだ |
| 生年月日 | 18970121 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村浜 |
| 記録日 | 19820920 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T26A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 臍の緒,追跡,泥池,ユアー城 |
| 梗概(こうがい) | 漁師が海から上がってくると、シュクの裏山のンメーヤマにキジムナーがいたってよ。夏の話だが。丁度その時、キジムナーの子が生まれて、人間と同じようにへその緒を切っていたんだって。その漁師のおじいさんは、何も言わなければなんでもないのに、海から戻ってそこに来合わせたんだね。「お前たちキジムナーが、人間と同じようにへその緒を切るわけがあるか」と言ったんだって。そしたらキジムナーが怒って、おじいさんはずっと追っかけられてね。後井戸の水はいっぱいだったんだよ、昔は。家の中にいると家を焼かれると言って、後井戸に沈んで鼻だけ出して、息をしていたらしいよ。井戸の側はそのおじいさんの家だったので、「確かここらまで来たが・・・・」とキジムナーはあっちこっち探したそうだよ。だけどとうとう探すことが出来ずに、那覇のユアー城のアコー木の住処に帰っていったって。ユアー城は豚を殺すところだったが、そこにアコー木があったそうだよ。後で家を焼かれたという話もあったよ。それははっきり分からない。先祖の話を聞いただけだよ。だからアコー木は悪いからといってここでは伐って捨てているよ。 |
| 全体の記録時間数 | 7:43 |
| 物語の時間数 | 2:50 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |