
昔、あるおじさんがきれいな魚を釣った。家に持ち帰ってトゥジ(瓶)に入れて飼ったので、魚は恩返しといって食事の準備をした。それが毎日のことなのでおじさんは不思議に思って、ある日、畑に出掛ける振りをして、裏座に隠れ様子を見ていた。がさがさ音がしたので、台所に行って「あんたは誰か」と聞くと、「私は釣られた魚です」と言う。「どうしてそんなことをするか」と聞くと、「私は龍宮の女ですが、あなたは私を食べないので大事に飼ってくれているので、ご恩返しです」と言う。それから二人は夫婦になる。夫は最初は貧乏だったが夫婦になり豊かになる。幾日かたって後、美しい若い女が現れたので、その女に気が移り妻を捨てる。それで妻は、「私はシマに帰るので、取ったところで放してくれ」と言う。夫が、「帰るなら帰れ」と言って釣ったところで放すと、妻は足、腰、首と徐々に波に身を沈めながら「本当に帰っていいですか」と言う。「帰れ」と言うと姿が見えなくなった。それで夫は潮が引くように日々、貧しくなっていった。
| レコード番号 | 47O230561 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C030 |
| 決定題名 | 魚女房(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 棚原オト |
| 話者名かな | たなはらおと |
| 生年月日 | 19080805 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村字西 |
| 記録日 | 19810922 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T21B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 隣のお爺から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 魚,恩返し,金持ち,妻追放,貧乏, |
| 梗概(こうがい) | 昔、あるおじさんがきれいな魚を釣った。家に持ち帰ってトゥジ(瓶)に入れて飼ったので、魚は恩返しといって食事の準備をした。それが毎日のことなのでおじさんは不思議に思って、ある日、畑に出掛ける振りをして、裏座に隠れ様子を見ていた。がさがさ音がしたので、台所に行って「あんたは誰か」と聞くと、「私は釣られた魚です」と言う。「どうしてそんなことをするか」と聞くと、「私は龍宮の女ですが、あなたは私を食べないので大事に飼ってくれているので、ご恩返しです」と言う。それから二人は夫婦になる。夫は最初は貧乏だったが夫婦になり豊かになる。幾日かたって後、美しい若い女が現れたので、その女に気が移り妻を捨てる。それで妻は、「私はシマに帰るので、取ったところで放してくれ」と言う。夫が、「帰るなら帰れ」と言って釣ったところで放すと、妻は足、腰、首と徐々に波に身を沈めながら「本当に帰っていいですか」と言う。「帰れ」と言うと姿が見えなくなった。それで夫は潮が引くように日々、貧しくなっていった。 |
| 全体の記録時間数 | 3:50 |
| 物語の時間数 | 3:43 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |