
宜野湾我如古に百姓がいた。そこへどこからやって来たのか分からないが、一人の娘がやって来て、「私を嫁にしてくれ」とせがみ、その百姓と夫婦になって子共が三人できる。ある日、母親が鼠を取って食べているのを上の子が見てびっくりし、父親に告げる。夫は魚をたくさん準備して、「何も言わずにこれを持って出て行ってくれ」と言うと、女は家を出てナガサクというガマの中に入って行った。夫がついて行くと、ガマの中で女が、「人間は薄情だ。私は子供を三人も作ってやったのに、こういう事情で追い出された。これはどうしても食い殺さないことには承知できない」と話している。すると他のものが、「人間はなかなか賢い。そう簡単に殺せるものではないよ。もしや人間が、『ガニクナガサクヌ アオナチスルマヤー。オオナチスルナ タカナチスルナ。オオナチスリバ マーチヌチヂニクンサギティ ヘーカジヌフチバ ニシヌマーチニガッパチ ニシヌカジフキバ ヘーヌマーチニガッパチ ハー ウトゥルシムン(我如古ナガサクに青鳴きする猫。青鳴きするな、高鳴きするな。青鳴きすると松の木のてっぺんに.ぶら下げて、南風が吹くと北の松にガッパチ、北風が吹けば南の松にガッパチ。はあ、怖い)』と唱えれば、お前は殺すことができない」と言う。これを聞いた男が家に帰ってくると、猫が高鳴きをした。男が唱えると猫の声はだんだん小さくなって、とうとう死んでしまった。それ以来、猫が死んだら松の木に吊り下げるようになった。
| レコード番号 | 47O230504 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C026 |
| 決定題名 | 我如古の化け猫(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 安里武蒸 |
| 話者名かな | あさとたけとし |
| 生年月日 | 19181111 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村字浜 |
| 記録日 | 19810516 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T19A10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 化け猫,報復,高鳴き,松の木, |
| 梗概(こうがい) | 宜野湾我如古に百姓がいた。そこへどこからやって来たのか分からないが、一人の娘がやって来て、「私を嫁にしてくれ」とせがみ、その百姓と夫婦になって子共が三人できる。ある日、母親が鼠を取って食べているのを上の子が見てびっくりし、父親に告げる。夫は魚をたくさん準備して、「何も言わずにこれを持って出て行ってくれ」と言うと、女は家を出てナガサクというガマの中に入って行った。夫がついて行くと、ガマの中で女が、「人間は薄情だ。私は子供を三人も作ってやったのに、こういう事情で追い出された。これはどうしても食い殺さないことには承知できない」と話している。すると他のものが、「人間はなかなか賢い。そう簡単に殺せるものではないよ。もしや人間が、『ガニクナガサクヌ アオナチスルマヤー。オオナチスルナ タカナチスルナ。オオナチスリバ マーチヌチヂニクンサギティ ヘーカジヌフチバ ニシヌマーチニガッパチ ニシヌカジフキバ ヘーヌマーチニガッパチ ハー ウトゥルシムン(我如古ナガサクに青鳴きする猫。青鳴きするな、高鳴きするな。青鳴きすると松の木のてっぺんに.ぶら下げて、南風が吹くと北の松にガッパチ、北風が吹けば南の松にガッパチ。はあ、怖い)』と唱えれば、お前は殺すことができない」と言う。これを聞いた男が家に帰ってくると、猫が高鳴きをした。男が唱えると猫の声はだんだん小さくなって、とうとう死んでしまった。それ以来、猫が死んだら松の木に吊り下げるようになった。 |
| 全体の記録時間数 | 4:32 |
| 物語の時間数 | 4:26 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |