
ある男が難破して鬼が島に着いた。鬼たちはその人を太らせて食べようと考え、子供たちに鬼の番をさせて畑に出た。男が「この家の宝物は何か」と聞くと、「ここの宝物は羽衣(とぅびんす)だ」と言う。「では見せてくれ」と言うと、「あんたの肉を食べないと出さない」と言うので、腿の肉を千切ってやると、出して見せる。すると男は、着てみようねと言って、その羽衣を身につけ、そのまま逃げ出した。親たちが畑から戻って、「男はどこだ」と聞くと、「羽衣を掛けて逃げてしまった」と言う。親は隣から羽衣を借りてきて、それを着て追い掛けるが追いつけず、男は命拾いをして、鬼が島から逃げ帰る。男は羽衣を木の下に隠し、首里城へ入っていって、「自分を使ってくれ」と言って頼み、そこで働く。男は釜の灰を被って働く。ある日、村に祭りがあって、みんなに誘われるが男は「自分は行かない」と言って断わる。そしてみんなが出掛けて後、浴びて支度をし、羽衣を着て祭りの場の天空を駆けめぐる。みんなはその美しい姿に見とれる。仲間たちは祭りの見物から戻ると、「おいヘーブー、お前も行けばよかったよ。天を駆けめぐる人がいて、おれたちは祭りは見ないでその人ばかりを見ていたよ」と言ったそうだ。
| レコード番号 | 47O230489 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C026 |
| 決定題名 | 灰坊(方言) |
| 話者がつけた題名 | 釜のヘーブー |
| 話者名 | 新里ムヤ |
| 話者名かな | しんざとむや |
| 生年月日 | 19110630 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県粟国村字浜 |
| 記録日 | 19810330 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 粟国T18A12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 鬼が島,羽衣,灰坊,祭り, |
| 梗概(こうがい) | ある男が難破して鬼が島に着いた。鬼たちはその人を太らせて食べようと考え、子供たちに鬼の番をさせて畑に出た。男が「この家の宝物は何か」と聞くと、「ここの宝物は羽衣(とぅびんす)だ」と言う。「では見せてくれ」と言うと、「あんたの肉を食べないと出さない」と言うので、腿の肉を千切ってやると、出して見せる。すると男は、着てみようねと言って、その羽衣を身につけ、そのまま逃げ出した。親たちが畑から戻って、「男はどこだ」と聞くと、「羽衣を掛けて逃げてしまった」と言う。親は隣から羽衣を借りてきて、それを着て追い掛けるが追いつけず、男は命拾いをして、鬼が島から逃げ帰る。男は羽衣を木の下に隠し、首里城へ入っていって、「自分を使ってくれ」と言って頼み、そこで働く。男は釜の灰を被って働く。ある日、村に祭りがあって、みんなに誘われるが男は「自分は行かない」と言って断わる。そしてみんなが出掛けて後、浴びて支度をし、羽衣を着て祭りの場の天空を駆けめぐる。みんなはその美しい姿に見とれる。仲間たちは祭りの見物から戻ると、「おいヘーブー、お前も行けばよかったよ。天を駆けめぐる人がいて、おれたちは祭りは見ないでその人ばかりを見ていたよ」と言ったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:14 |
| 物語の時間数 | 2:57 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |